2014/ウエスト・ロサンゼルスで庭園業を営む小山信吉さんにロサンゼルス総領事表彰

CG Commendation Koyama Shinkichi

ウエスト・ロサンゼルスで庭園業を営む小山信吉さん

小山信吉さんへのロサンゼルス総領事表彰は、11月7日、午後、ロサンゼルス総領事公邸で、行われました。

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ウエスト・ロサンゼルスで庭園業を営む小山信吉さんに対する在ロサンゼルス日本国総領事表彰が行われることが、ロサンゼルス総領事館から発表されました。

総領事表彰は、総領事館の任務の遂行に協力し、日本と米国との相互理解及び友好親善の促進等において顕著な貢献を頂いた個人又は団体を顕彰するために行われています。

小山信吉さんの経歴・表彰理由は以下のとおりです。

1.  経歴

小山信吉さんは1934年12月7日、福島県二本松市で生まれました。地元の高校を卒業後、父親の経営するスポーツ用品店で手伝いとして働きました。59年にウェスト・ロサンゼルスでボーディングハウスを営む祖母と母を訪ねて渡米、1年後には日本に帰国し結婚、東京の証券会社に勤めました。1965年の移民法の後、市民権を得た母の呼び寄せにより、68年5月に幼い子供2人を連れて家族4人で再渡米しました。

約8ヶ月間ボーディングハウスの手伝いを続けた後に、「ガーデナー(庭師)」をめざして造園・庭園業者のヘンリー・池田さんの下修行を始め、70年に独立。以降ロサンゼルスのみならずサンタモニカ、パシフィック・パリセーズと広範囲にわたり顧客を抱え、現在も週に4日庭園業の仕事を続けています。2009年12月には長年の農業発展及び日米の親善への尽力を表して大日本農会より緑白授有功章を受章されました。

2. 表彰理由

小山信吉さんは渡米後33歳で庭園業の仕事を始め、多くの苦難、苦労を乗り越えられながら、庭園業者の地位と福祉向上に奉仕しただけでなく、多くの日系人団体に所属し、当地の日系人コミュニティの発展にも大きく貢献してきました。

戦後庭園業者となった多数の日系人が所属し、最大の日系職能団体として、会員の支援のみならず、地域福祉にも取り組んできた南加庭園業連盟の会長を2006年から2008年までの3年間務め、現在も連盟の歴史的資料の保存に尽力するなど、精力的に活動しています。高齢化が急速に進むなか、後継者の育成にも積極的に取り組んでいます。

南加福島県県人会会長を務めた同氏は2008年の創立100周年記念誌の編集長として情報収集、編集作業に夫人と二人三脚で熱心に取り組みました。さらに、ソーテル日本学院理事長、ベイシティーズ造園業組合長を務め、現在は昭和会会長として日系コミュニティに貢献しています。