2024年4月20日(日本)「源氏物語・宇治十帖の世界」セミナーシリーズ、世羅博昭先生が京都・宇治のカフェ「抹茶ロースタリー」で講演、4月20日、1:30PM

「源氏物語・宇治十帖の世界」セミナー・シリーズを京都・中宇治のカフェ「抹茶ロースタリー」で開催 ~「源氏物語」の舞台が「宇治」になった理由を探る~

有限会社 昇苑くみひも(本社:京都府宇治市、代表取締役:梶 均)は1000年前に紫式部によって書かれた「源氏物語」の中で、わたしたちの街、宇治が舞台となっている「宇治十帖」を取り上げたセミナーシリーズを3回にわたって京都・中宇治のカフェ「抹茶ロースタリー」で開催します。1回目は2024年4月20日(土)、続いて5月25日(土)、6月15日(土)に開催します。

「源氏物語」は、第1巻「桐壷」から始まり、第54巻「夢浮橋」で終了する現在の原稿用紙に書き換えると3000枚に及ぶ大長編小説です。このうち、第1巻から41巻までは、京の御所を中心に描かれていますが、第42巻から54巻までは「宇治十帖」物語と呼ばれ、舞台が、私たちの街、宇治になっているのです。

第1回目のセミナー(4月20日)は、平安時代から交通の要所とされた宇治の立地、当時の宇治川の様子、物語の舞台となった主人公らの別荘(現在の平等院、宇治上神社・宇治神社)を紹介し、紫式部が宇治を舞台に選んだ理由などを探ります。2回目(5月25日)は「恋のトライアングル」と題し、光源氏(ひかるげんじ)の息子薫(かおる)と孫の皇子・匂宮(におうのみや)の二人が、八宮(はちのみや)の3人の娘、大君(おおきみ)・中君(なかのきみ)・浮舟(うきふね)と織りなす今も昔も変わらぬ愛の喜びと苦しみを解説します。3回目(6月15日)は宇治川の入水から立ち直ろうとする浮舟の生き様を追っていきます。

「源氏物語・宇治十帖の世界」セミナー・シリーズの講師は、広島県立高校、鳴門教育大学などで60年近く「源氏物語」などの古典を教えてきた世羅 博昭先生(せら・ひろあき、広島市在住)です。世羅先生は教育学博士の学位を持たれ、鳴門教育大学名誉教授、四国大学名誉教授です。

世羅先生は、広島大学文学部で古典を学ばれ、「源氏物語」に使われる敬語の研究を卒業論文とされました。広島県立高校で、15年間にわたって古典を教え、古典の原文に解説を添えた「傍注資料」を作成されました。広島大学付属中・高校で古典を教えた後、長崎大学・助教授、鳴門教育大学・教授、四国大学・教授として古典を教え続け、2009年3月に退官されました。

2020年から、ロサンゼルス・カルチュラル・ニュースが主催する「ロサンゼルス源氏物語講義」の講師として、毎月オンラインで米国在住者対象に「傍注資料」を使った講義を行っています。「ロサンゼルス源氏物語講義」が「宇治十帖」を取り上げていることを知った昇苑くみひもの梶社長は『大河ドラマ・光る君へ』をきっかけに宇治に熱い視線が注がれていることから、本セミナーを企画しました。

【「源氏物語・宇治十帖の世界」セミナー概要】

第1回4 月20日(土)13:30~15:30

  • 「源氏物語」と「宇治十帖」の概略の紹介
  • 「宇治十帖」は、なぜ舞台を《宇治》にしたのかを探る

第2回5 月25日(土):13:30~15:30

  • 「宇治十帖」に見られる様々な「恋のトライアングル」(三角関係)
  • 今も昔も変わらぬ愛の喜びと苦しみについて考える。

第3回6 月15日(土);13:30~15:30

  • 宇治川に入水未遂した浮舟の波乱に富んだ生き方を追う。
  • 浮舟は救いを何に求めるかを考察する。

注)どの回でも、世羅先生の作成した「傍注資料」を使い、原文の一部を読み解きながら物語を鑑賞します。

 

共催; 昇苑くみひも・抹茶ロースタリー、ロサンゼルス・カルチュラル・ニュース

場所; 抹茶ロースタリー@中宇治 (宇治市宇治妙楽146番地)

参加者;先着20名様まで

参加費:1回3,000円(講義・資料代とロースト抹茶ドリンク/スィーツ)

 

【世羅 博昭先生】

1940年10月、広島県生まれ。国立鳴門教育大学・四国大学名誉教授。博士( 教育学)。源氏物語の普及をライフワークに高校、大学で教鞭をとる。海外ではニュージーランド・オークランドで「源氏物語を読む会」の講師を務める。米国ロサンゼルスでは、国際交流基金ロサンゼルス日本文化センターでの講演のほか、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校日本語コース、カリフォルニア大学サンタバーバラ校大学院などでも、講演を行い、また同時期に徳島市の着物学院による平安時代の衣装着付けイベントをロサンゼルスで開催している。2020年7月から現在まで通算44回、オンライン・ズームでロサンゼルス・カルチュラル・ニュース主催の「源氏物語─宇治十帖物語を中心に─』の講師を務めている。
高校生に古典を教えた実践研究をまとめた『「源氏物語」学習指導の探究』( 渓水社・1989年刊) は全国大学国語教育学会賞を受賞。この著書は宇治「源氏物語ミュージアム」図書室にも収蔵。近著『高等学校における古典教育の創造的展開─ 単元の教材編成と指導法の開拓─ 』(溪水社・2023年刊、上下2巻・872頁)は日本初の高等学校における古典教育実践研究をまとめた大著などがある。

【ロサンゼルス・カルチュラル・ニュース Cultural News】

広島県呉市出身の東繁春(ひがし・しげはる)氏によって1998年7月にロサンゼルスで創刊された月刊タブロイドの英字新聞。ロサンゼルスで体験できる日本文化イベントを英文で紹介している。購読者は、日系アメリカ人、一般アメリカ人、在米日本人と層が厚い。2020年のコロナ禍をきっかけに、月刊タブロイド紙からPDF版週刊ニュースレターに変換している。同時にウエッブサイト https://www.culturalnews.com とメール・マガジンで情報発信を行っている。

 

【昇苑くみひも】

地元・宇治で創業75年。糸の染色から紐の組み上げ、最終製品への加工まで一貫生産出来る体制を構築している。和装品に加えてジュエリー、アパレル、インテリアや建築、キャラクターやイベント用商品を提供、欧米のアクセサリーメーカーへの供給など海外進出を手掛ける。2023年、宇治本店の離れを改装しカフェ「抹茶ロースタリー」を開店した。

 

【抹茶ロースタリー】

抹茶原料の碾茶を焙煎し石臼引きした「ロースト抹茶」のドリンクとスィーツの専門カフェ。2階建の「本館」と昇苑くみひもの坪庭に面した「離れ」(全52席)があり、句会、PTAなど少人数の会合にスペースを提供している。

「源氏物語・宇治十帖の世界」セミナーシリーズ
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