ロサンゼルス / 全米日系人博物館が、広島市・長崎市から被爆資料を借りて原爆展を開催、オープンは11月9日

原爆を受けた直後の広島県産業奨励館。1945年10月から11月にかけて米軍が撮影。この建物は、現在は広島原爆ドームと呼ばれている。 The Atomic Bomb Dome, circa October-November, 1945. Photo by US Army, Courtesy of Hiroshima Peace Memorial Museum (HB118-B)

原爆を受けた直後の広島県産業奨励館。1945年10月から11月にかけて米軍が撮影。この建物は、現在は広島原爆ドームと呼ばれている。The Atomic Bomb Dome, circa October-November, 1945. Photo by US Army, Courtesy of Hiroshima Peace Memorial Museum (HB118-B)

ロサンゼルスの全米日系人博物館が、2020 年の原爆投下 75 周年にあわせ「きのこ雲の下で:広島、長崎と原爆」展を開催、11月9日から2020年6月7日

全米日系人博物館は、11 月9日(土)~2020 年6月7日(日)に、特別展「きのこ雲の下で:広島、長崎と原爆(Under a Mushroom Cloud: Hiroshima, Nagasaki, and the Atomic Bomb)」 を開催します。

これは2020 年、広島と長崎への原爆投下から 75 周年を迎えるのにあわせて、全米日系人博物館が広島市、長崎市と共に開催するものです。

1945 年8月6日、広島に、そして3日後の8月9日、長崎に、人類史上初めて原子爆弾が投下されました。この2つの都市は瞬く間に破壊され、無差別に多くの命が奪われました。そして、その惨劇を生き延びた人々も心身に深く傷を負い、彼らの人生もまた大きく変わってしまったのです。

この展覧会では、広島、長崎と原爆の歴史を、広島平和記念資料館が作成した解説パネルで伝えると共に、被爆者が身に着けていた衣類や持ち物といった被爆資料を展示します(被爆資料の展示は 2020 年3月1日まで)。

広島市、長崎市からお借りするこれらの資料の中には、2016 年に現職の大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領が折った折鶴も含まれます。この折鶴をはじめ複数の資料が、アメリカ西海岸では初めての展示です。

また、これらの広島、長崎と原爆の歴史の展示に加えて、当館ではこれまであまり語られることのなかった在米被爆者(日系アメリカ人被爆者、在米日本人被爆者)についての展示も行います。

広島は戦前、多くの移民をアメリカに送り出した移民県の一つでした。こうした移民家庭の子どもたちのうち日本語や日本文化を学ぶため、また日本の親戚を訪ねて日本を訪れていた者たちは、戦争が始まった後、日本にとどまらざるを得なくなり、広島で、長崎で被爆したのです。開戦時の広島にはおよそ 3,000 人の日系アメリカ人が暮らしていたと推定されています。

戦後、アメリカに戻った日系アメリカ人被爆者、また戦後アメリカに移住した日本人被爆者らは、原爆の後遺症や差別と向かいあうだけでなく、原爆を落とした国で暮らすことから生じるさまざまなジレンマや苦難にも直面しました。

多くは自らの経験に口を閉ざし、この無言の記憶は、彼らの子どもたちの世代にも深い影響を及ぼしました。当館ではこうした日系アメリカ人の歴史から見た原爆について、解説パネルや映像で展示を行うと共に、6人の日系アメリカ人および日本人アーティストの原爆をテーマとした現代美術を展示します。

日系アメリカ人被爆者の歴史は、原爆は敵や味方、そして国籍や民族にかかわりなく、すべてを破壊するものであることを伝えます。この展覧会では、加害被害を超えてきのこ雲の下で起きていた原爆の歴史的事実を伝え、二度とこうしたことが起きぬよう、来館者に平和について考える場を提供できればと願っています。

◎展覧会ウェブサイト(英語):  http://www.janm.org/under-a-mushroom-cloud

※同展の観覧料は通常の入館料に含まれます。

■ 関連イベント

「Passing the Legacy: Hiroshima and Nagasaki」
11 月9日(土)2:00pm-4:00pm
日系アメリカ人被爆者による体験談の講演、広島平和記念資料館の滝川卓男館長によるプレゼンテーション、日系アメリカ人被爆者についてのショートフィルムの上映を予定しています。

※参加費は入館料に含まれます。

会期中に、このほかにもさまざまな関連イベントを開催予定です。詳細はウェブサイトをご確認ください。

■全米日系人博物館

ロサンゼルスのリトルトーキョーにある全米日系人博物館は、非営利の博物館として 1992 年に開館しました。日系アメリカ人の歴史と経験を伝えていくことにより、アメリカの人種や文化の多様性に対する社会的理解と認識を深めてい くことをミッションとしています。

〈アクセス〉         100 N. Central Ave., Los Angeles, CA 90012

〈開館時間〉     火~日曜 11:00-17:00(木曜は 12:00-20:00)※入館は閉館時間の 30 分前まで月曜および独立記念日、感謝祭、クリスマス、元日は休館

〈入館料〉

大人 16 ドル
シニア(62 歳以上) 7 ドル
学生(要 ID)、6~17 歳 7 ドル
5 歳以下、当館会員 無料

※毎週木曜日 17:00-20:00、第3木曜日、および当館会員は無料

〈一般お問い合わせ先〉 Phone: 213.625.0414
Toll-free: 800.461.5266
Fax: 213.625.1770
Web: http://www.janm.org/