全米日系人博物館(JANM)は、ミッチ・ランドリュー前ニューオリンズ市長をゲストに迎え、2024年1月26日(金)午後6時より、JANMのダニエル・K・イノウエ民主主義保存全米センター(デモクラシー・センター)にて、第1回となるノーマン・Y・ミネタ特別講演を開催します。
この講演シリーズは、ノーマン・Y・ミネタ長官の公共サービス、社会正義、日米関係強化へのコミットメントなど、ミネタ長官からインスピレーションを得たリーダーシップの価値観や原則に焦点を当てる、デモクラシー・センターの看板シリーズです。講演会は無料で一般公開しますが、予約が必要です。
予約は janm.org/democracy より。
ノーマン・Y・ミネタ長官は1988年から1995年までJANMの理事を務め、2010年から2015年まで理事長を務めました。
彼と彼の家族は、カリフォルニア州サンノゼの自宅から強制的に連れ去られ、第二次世界大戦中、12万人の日本人を祖先に持つ人々ともに強制収容されました。一家は当初、ロサンゼルスのサンタアニタ一時収容所に収容され、その後ワイオミング州のハートマウンテン強制収容所に収容されました。ミネタ長官は20年以上にわたり、地元サンノゼの代表として下院議員を務めました。アジア系アメリカ人として初めて大統領閣僚に任命され、2000年にはビル・クリントン大統領の下で商務長官に、2001年にはジョージ・W・ブッシュ大統領によって運輸長官に任命されました。2006年にはアメリカで最高の民間人表彰である大統領自由勲章を授与されています。2012年にはJANMの殊勲賞を受賞。
「ミネタ長官の功績を称え、このレクチャー・シリーズを立ち上げられることを光栄に思います。ミネタ長官は、この国の最良の姿を体現し、正義と民主主義のために決してひるむことなく立ち上がりました。ランドリュー市長も、かつてのノームと同様、民主主義の力に対する揺るぎない信念と同じ原則に導かれ、生涯を公共奉仕に捧げてきました」と、JANM館長兼CEOのアン・バロウズ。
ミッチ・ランドリューは元大統領上級顧問かつホワイトハウスのインフラ調整官。2010年から2018年まで第61代ニューオリンズ市長を務めた。その間、ニューオーリンズはハリケーン・カトリーナからの復興とBP原油流出事故の渦中にありました。ランドリューのリーダーシップの下、ニューオリンズは全米屈指の偉大なカムバックストーリーとして広く認知されています。
2015年、ランドリューは「Governing」誌の「Public Official of the Year」に選ばれ、2016年には「Politico」誌の市長アンケートで「アメリカのトップ・ターンアラウンド市長」に選出されています。ニューオリンズの南部連合記念碑4基の撤去を決定したランドリューは、名誉あるジョン・F・ケネディー勇気賞(Profile in Courage Award)を受賞しました。
著書に『In the Shadow of Statues: A White Southerner Confronts History』があります。同書は、いまも根強く続く人種差別と構造的人種差別の問題に立ち向かう彼の個人的な旅を描いた一冊です。
2018年には、より公平で包括的な南部を築くことを使命とする超党派の非営利団体E Pluribus Unumを設立しています。
講演は、ミネタ長官の並外れたレガシー、民主主義への生涯をかけたコミットメント、そして博物館に与えた多大な影響を記念して、JANMの歴史的なプラザ(広場)の明面式典の後に行います。
「ノーマン・Y・ミネタ特別講演」シリーズは、デモクラシー・センターの看板シリーズで、公共サービス、社会正義、日米関係強化へのコミットメントなど、ミネタ長官のリーダーシップの価値観と原則に焦点を当てたものです。このシリーズでは、変革を起こし民主主義を形成している全米のリーダーや人々を取り上げ、アメリカにおける思索や変革を促します。この講演は、デモクラシー・センターが主催する2つの特別講演シリーズのうちの1つで、アイリーン・ヒラノ・イノウエ特別講演シリーズは今年後半に開始いたします。