カルチュラルニュース主催
世羅博昭先生(国語教育者、広島市在住)と「日本の古典文学を読む」会
2020年8月19日(水曜日)午後6時から8時まで(ロサンゼルス時間)
ビデオ会議アプリ Zoom を使い、広島とロサンゼルスを結ぶビデオ講義を行います。
参加費:30ドル(資料代を含みます。初めての方は、無料で講義を体験できます)
世羅博昭先生は、現在、79歳、国立・鳴門教育大学名誉教授で、20年間の高校教師、22年間の大学教授時代をとおして、日本の古典文学を教え、学習指導研究の第一人者です。
カルチュラルニュース主催の「世羅先生と古典を読む会」は、第1期のテーマに「源氏物語」を取り上げています。
前回、第1回、7月の会では、初めに、紫式部関係の系図と年表を見ながら、紫式部の曾祖父の代から中流貴族に落ちぶれていること、歌人として名高い家系で、父・爲時から漢詩文の教育も受けて育ったこと、結婚は29歳の頃、同じ中流貴族に属す49歳の宣孝の後妻になったこと、結婚して、一人娘が誕生したが、2年後に宣孝が亡くなり未亡人になったこと、しばらくして、「源氏物語」を書き始め、それが認められて、時の権力者・藤原道長の娘・彰子(しょうし)中宮に宮仕えし始めたこと、などについて解説しました。
その上で、「紫式部日記」を取り上げて、紫式部が彰子中宮に仕えて、最高階級の栄華の世界に賛嘆しながらも、それに溶け込めないで深い憂愁の思いを抱き、出家まで考えていたことの紹介をしました。
8月のビデオ講義では、初めに、紫式部の憂愁の思いが何から生まれたのか、なぜ出家遁世の思いを抱きながらも出家しなかったのかを補足した上で、そのような思いを抱いていた紫式部がどのような内容の「源氏物語」を描いているのか、それを探っていくことを意識して、「源氏物語」54帖の全体を概観して行きたいと思います。
「源氏物語」は、紫式部によって、1010 年頃に書かれた世界最古の物語です。天皇4代、70 余年間、登場人物が約450 名、主要な人物が約50 名、400字詰め原稿用紙約3000枚にも及ぶ大長編物語です。そこで、「源氏物語」を大きく3部に分けて、「源氏物語の構想と展開」を資料にして、「源氏物語」の全体像を概観しておきたいと考えています。
「世羅先生と古典を読む会」は、世羅先生が、平安時代の時代背景や当時の結婚に至る過程、貴族の邸宅・寝殿造、当時の男女の着物などパワーポイントで映像も取り入れて、わかりやすい説明をされます。これまで、「源氏物語」を読んだことがない方でも、どうぞ気楽にご参加ください。
前回、7月のビデオ講義に参加された方で、8月のビデオ講義に参加される方は、下記のURLから、クレジットカードで、30ドルを送金してください。https://digest.culturalnews.com/?page_id=15086
送金通知があり次第、8月のビデオ講義の資料とZoom Meeting ID をお知らせします。
今回、初めて、ビデオ講義に参加する方は、氏名、住所を、higashi@culturalnews.com へ送ってください。無料で参加することができます。
「世羅先生と古典を読む会」についての質問は、higashi@culturalnews.com または、(213) 819-4100 へお問合せください。
カルチュラルニュース編集長、東 繁春