5月24日(ロサンゼルス時間)世羅博昭先生のオンライン源氏物語講座:京都・宇治から

ロサンゼルス時間、5月24日、午後9時30分から11時30分までの2時間、京都・宇治から世羅博昭先生 (鳴門教育大学名誉教授) の第2回「源氏物語・宇治十帖の世界」講義をオンラインでお届けします。

セミナーシリーズ 第2回
源氏物語 宇治十帖の世界 ~ 宇治が舞台になった理由を探る~
ロサンゼルス時間 5月24日、金曜日、午後9時30分から11時30分
京都・宇治 抹茶ロースタリーからの中継
講師 世羅博昭先生(鳴門教育大学名誉教授)

日本時間4月20日に開催済みの第1回目では、平安時代の宇治の立地、当時の宇治川の様子、物語の舞台となった主人公らの別荘(現在の平等院、宇治上神社・宇治神社)を解説しました。

今回は「恋のトライアングル」と題し、光源氏の子孫の二人の貴公子と三人の姫君が織りなす二種類の「三角関係」を取り上げます。光源氏を明石に追いやった政敵側に担がれた八宮、明石中宮が生んだ皇子匂宮、源氏の息子として育つが不義の子の薫、八宮の娘である大君・中君・浮舟が主人公です。

宇治の自然や風土を背景に、どのような複雑な人間模様が描かれているかを明らかにすることを通して「源氏物語」のもつ人間探求の深さ、自然描写と心理描写のすばらしさを浮き彫りにします。

また、その物語の中で、現在の宇治の地にある宇治川や橘島・塔の島、その東にある宇治上神社・宇治神社・三室戸寺、西にある平等院などが、どのように「宇治十帖物語」の恋の展開の中に生かされているかにも触れていきます。

このセミナーシリーズは3回完結で、日本時間6月15日開催予定第3回目では、恋の板挟みに悩んで宇治川に入水した浮舟のその後の生き様を追っていきます。平安時代の文学作品としてはユニークな視点で描かれた女性像を読み解いていきます。またこの完結編の総括として紫式部が宇治の地を選び宇治十帖を書いた理由の核心にせまります。

世羅先生の5月24日(ロサンゼルス時間)のオンライン講義・第2回「源氏物語・宇治十帖の世界」の参加費は、「資料」代を含めて30ドルです。申し込みは、カルチュラル・ニュース編集長、ひがし・しげはる(東繁春)higashi@culturalnews.com へ。メールをいただいた方に、参加費の送金先、オンライン講座のズームIDとパスコードをお知らせします。