Book Cover Shonien「六一と安子の小児園」講演会

日時:2017年9月30日(土)午後2時半開始(午後2時開場)
会場:ゴスペルベンチャー・インターナショナル教会
住所:17811 S. Western Ave., Torrance, CA 90248

連絡先: (310)279-9444 (前原まで)
主催:南加キリスト教教会連合
講演者: ミコ有元ヘンソン氏
背景:1914年 (大正3年) 、日系移民が多くなるにつれ増えていた日本人孤児を救おうとロサンゼルスに養護施設「小児園」が設立された。設立者は大分県出身のクリスチャン楠本六市。「小児園」に保護された一人の日本人移民の幼女は、手にひどい火傷、足首には長時間きつく縛られた跡があった。六市はこの子を安子と名付け、自分の娘として育てる。極限的な境遇から救い出された安子は、自身クリスチャン信仰を持ちやがて大人になって、日中戦争の只中にロスから中国へ単身で渡る。戦火の中で苦しんでいた中国人孤児のための「小児園」を上海郊外に開設するためだった。

日米中で孤児を救った父と娘の信仰に支えられた活動の物語がノンフィクション作家、大倉直の著として、本年6月、現代書館社より発行されたもの。

同書発行のきっかけ:「六一と安子の小児園」が書かれたのは、ロサンゼルス在住のミコ有元ヘンソンさんが10年間独自の調査で集めた史料を、ノンフィクション作家の大倉直氏に渡したことがきっかけだった。有元さんは、この実話を近代史の中に埋もれさすことはできないという一念で調査を重ねたという。

講演内容:ミコ有元ヘンソンさんをお招きし、南加の日系クリスチャン社会が「六一と安子」を通じロサンゼルスの日本人移民孤児救済のみならず、上海郊外での中国人孤児救済のために支援をした実話について語って頂きます。尚、希望される方のために、当日会場にて本の販売も行われます。売り上げは全てジャパニーズ・クリスチャンブックストアーに寄付されます。

入場料:無料  参加予約:必要なし
*席に限りありお早めに入場下さい。

有元美佐子ヘンソンさんの言葉:今話題となっている敬老ホームのようにこの小児園は1963年に閉鎖売却されその資産と活動はJACS (Japanese American Community Services)という団体に現在引き継がれており、リトル東京サービスセンターはここから出た補助金によって発足しました。

去る9月9日、全米日系博物館に於いて、このJACSと小東京歴史保存会が主催で日系社会の社会活動の歴史を振り返るワークショップが開かれ、私はこの運動の源である小児園の歴史と楠本六市を紹介しました。この講演会は、英語による初めての「小児園」の紹介でした。

9月30日の講演会には楠本六市のことを知っている唯一現存者、当時の小児園児で現在94歳の山崎滿さんや、安子の遺族も参加します。問い合わせ:Mikko Arimoto Henson  (310) 378-3550