LA日本人の歴史:ロサンゼルスに実在した日本人孤児院「小児園」のドキュメントが出版されました

Book Cover Shonien

Christian Today, 2017年12月12日掲載

誰かのために尽くす本当の愛を知って 有元美佐子 (ミコ・ハゴット・ヘンソン)

ロサンゼルスに実在した日本人孤児院のドキュメンタリーが出版されました。

大倉直(おおくら・ちょく)著
『六市と安子の”小児園” ―日米中で孤児を救った父と娘』

発行日:2017年6月
出版社:現代書館
ISBN:978-4-7684-5803-7
定価:1800円+税

100年前のここロサンゼルスを舞台にした感動の実話、歴史秘話のドキュメンタリー「六市と安子の小児園」

小児園は戦争前のロサンゼルスでは日本総領事夫人を名誉会長に日系社会の有力者が理事として名を連ね知らぬ人のない日系社会の誇る立派な児童養護福祉施設でした。

設立者は大分県出身の楠本六市です。彼に救出保護された一人の幼女は、手にひどい火傷、足首には長時間きつく縛られた跡がありました。六市はこの子を安子と名付け、自分の娘として育てました。極限的な境遇から救い出された安子は、やがて大人になって、日中戦争の只中にロスから中国へ単身で渡り、戦火の中で苦しんでいた中国人孤児のための「小児園」を上海郊外に開設しました。そしてその資金は南加の日系クリスチャンたちが支えました。

この忘れ去られてしまった戦前の日系移民の歴史を、ロサンゼルス在住の有元美佐子・ヘンソンさんが克明に掘り起こし、作家の大倉直さんが執筆し、現代書館から出版されたのが、この本です。初めて明らかになった、驚くべき日米中3国に渡るスケールの大きいストーリーです。

著者の大倉直さんは、社会に大きな足跡を残しながらも、これまで無名だった人を発掘してきた作家で、「陸軍将校のつくったチーズ」という題名で1910年にアルゼンチンに渡り牧場を経営した陸軍学校出身者の記録で、新人ノンフィクション賞を取りました。

著者は、日本人の初期・移民史に詳しく、「移民の時代」「戦争の時代」をていねいに追うことで六一と安子の実像を描きだしています。「歴史は細部から浮かび上がる」ことを鮮明に示す傑作ノンフィクションです。

期間限定で、有元美佐子さんから原価(日本の定価1,800円+TAX)=$20で購入できます。
申込先とチェックの宛先:Mikko Arimoto Henson
221 Via Los Miradores, Redondo Beach, CA 90277
問合せは 310-378-3550    mikko.henson@gmail.com

こんな感想が寄せられています

「六一と安子の小児園」を昨日読みました。なんども涙が溢れ、心が清められたと感じています。この本を読みながらミコさんのこの二人の人間の生き様を何としても後世に残したいとの一念、日系移民の歴史、日中そして日米間の戦争など〜多くのことを学ばせていただきました。ぜひ知っている人にあげたいのですがそのようにしたら入手できますか? (敦子リー、ロサンゼルス在住)

どんな困難も、命の危険をも顧みず、愛情と信念で偉業を成し遂げられた多くの方々の実話に心から感動しました。長期間粘り強く取材を続けられてきたご尽力に感銘を受けました。 (菊入弘行、建築家、日本在住)

今までロサンゼルスでも知られていなかった小児園のこと。また六市さんと安子さんが、国を超えて孤児達に注がれた無償の愛に感動しました。粘り強く資料を集められ、本にされた努力に感謝です。 読み終わると、ロサンゼルスの日系人の歴史に興味のある友人に回しました。少しでも多くの人に、知ってもらいたいと思います。(匿名希望)

とても素晴らしい本です。思いがけないエピソードが次々と展開し、人の世の結び付きの面白さを感じました。世に知られることなく、ロサンゼルスや日本や中国で綴られていた六市と安子、そして二人を取り巻く愛ある人々の物語がこの本で知られることを喜びます。(鶴亀彰、ロミタ在住)

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