
80人が参加した南加大分県人会の100周年記念式典イベント。9 月30日、ガーデナ仏教会ソーシャルホールで。Photo by Hiroki Yamaguchi.
2017年で、創立100周年を迎えた南カリフォルニア大分県人会が、9月30日、ロサンゼルス郊外ガーデナ市のガーデナ仏教会ソーシャルホールで記念式典を開催しました。
現在の会員数は52名です。
9月30日は会員有志と、在ロサンゼルス日本国総領事館から菊間茂領事、九州地区の県人会長に、安東隆・大分県副知事と佐藤樹一郎・大分市長の一行14名を迎え、総勢80名で盛大なイベントが行われたました。
特別ゲストには、戦前、ロサンゼルスにあった養護施設・小児園の創設者・楠本六市を描いたノンフィクション『六市と安子の“小児園”』の出版に尽力したトーレンス在住の有元美佐子さんが出席し、大分県出身で、クリスチャンだった楠本六市の生涯を紹介しました。
また、7月の九州豪雨で大きな被害を受けた大分県に対し、ロサンゼルスのレストラン・グループ・新撰組を経営する重田光康氏から寄付金が贈られました。
乾杯の音頭は大分県出身の米国パソナ社長の古代賢司氏が務め、来場者には大分県宇佐市に本社のある三和酒類の麦焼酎「いいちこ」と、大分県九重町に本社のある八鹿酒造の焼酎「銀座のすずめ」と純米酒「ゆふいんの森」が振る舞われました。
オペラ歌唱や大分の方言による講話、大分県竹田市が生んだ音楽家、滝廉太郎が故郷を思い作曲した「荒城の月」のコーラス、隣県福岡県の小倉太鼓の演奏などが披露された後で、ラッフルチケットの抽選会が行われました。特賞当選者には全日空の日本行往復航空券が贈られました。
今回の100周年式典を1年前から準備してきた南加大分県人会の會田裕二・会長は、式典を無事に終えて「今後の課題は会の若返りと、歳をとっていても体を動かせる人に会員になってもらうことです。会員数が他の県人会と比べて少なくても、親密な会を目指したい。また、大分県との交流もさらに活発化させていきたい」と述べていました。
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Web新聞カルチュラルニュースの「ロサンゼルスと大分県」の記事
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