北米俳句集

アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「春宵の君が代羅府の楽堂に」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2021年3月1日)
「春宵(しゅんしょう)の君が代羅府の楽堂に」田中喜子(ロサンゼルス)
何かのイベントでしょうか。ロサンゼルスのどこかの「楽堂」(=音楽堂、コンサート…

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アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「ロッキーの雪の麓に雛飾る」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2021年2月15日)
「ロッキーの雪の麓に雛飾る」(戸上すゑ女)
掲句、明らかにルール違反の季重ねですが、ここでは、それを無視します。無視して鑑賞するに価する句だと思う…

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アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「アメリカの邦字紙七つ読始」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2021年2月5日)
「アメリカの邦字紙七つ読始」岩田笙州(北米)
掲句、7つもの邦字紙が発行されていたのがいつごろか分からないが、それにしても、その7つもの邦字紙を読む…

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ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「初髪にかるくかけたるネットかな」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2021年1月26日)
「初髪にかるくかけたるネットかな」関谷赤江(シカゴ)
初髪は、新年になり初めて髪を結うことであり、結い上げた髪のことでもある。基本的には女性が美し…

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ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「恙なく帰米の夫と年を祝ぐ」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2021年1月11日)
「恙(つつが)なく帰米の夫と年を祝ぐ」田中麗翠(ロングビーチ)
新らしい年を迎え、正月料理を食べている老夫婦の姿が浮かぶ。まずは屠蘇を少し、それに…

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ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「行き違ふ人も菊持ち丘の墓地」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2020年11月12日)
「行き違ふ人も菊持ち丘の墓地」西条みさ(ロサンゼルス)
どこの墓地かは分からない。ただ、ロサンゼルス・ダウンタウン東のボイルハイツにある日本人墓…

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ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「姉妹国を異にし菊に老ゆ」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2020年10月22日)
「姉妹国を異にし菊に老ゆ」岡田清子(ボールデンパーク)
二つの国に分かれて住むことになった姉妹の定めを、菊に託した一句。ここには、その悲しさも、…

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ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「園丁も助もニグロや薄紅葉」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2020年9月7日)
「園丁も助もニグロや薄紅葉」鈴木良子(モントレーパーク)
日本語で「黒人」という言葉が定着したのは、いつごろのことだろうか。既に戦国時代に日本に黒人…

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ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「靴音の跳ねかへり来る初夏の朝」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2020年8月8日)
「靴音の跳ねかへり来る初夏の朝」茂木きよ(ガーデングローブ)
掲句は、約240人の作品を収めた「北米俳句集」の、茂木きよさんのページにある自選20句…

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