投稿日2022年1月8日、ロサンゼルスにて、板橋恵理
(ウエッブ掲載2022年1月21日)

今や三度目のコロナワクチンもBooster shot として出回り、  世の中も少し落ち着いてきたとホッと胸を撫で下ろしていたところだったので、 毎日テレビで報道されるコロナニュースも、  天気予報のように特別注意せず聞き流すようにさえなっていた。そんな矢先、  去年の 11月の終わりより感染率の高い新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株 (Omicron)」が南アフリカでまず発祥し、 これはアメリカに広まっていくのも時間の問題と思い、 不安だった。

現在のコロナワクチンは、このオミクロン株に対しての予防とはなっていないが、それでも接種済みであれば、充分に対応出来、例えコロナにかかっても症状は軽く、回復も早いそうである。ちなみにオミクロン株に対するワクチン開発には、最低数か月はかかるそうだ。私は既に三度目のBooster Shotを接種済みで、普段から関わっている周りの人達もそうなので、気持ちも落ち着いているし、どちらかと言えば、旅行やら集まりなどに対しての規定が再度厳しく施行されなければ良いと心配であった。

2020年の二月あたりより世間を騒がし始めたコロナ菌は、中国が発祥地だった。アメリカ前大統領のトランプは、「チャイナウィルス(China virus)」と表明し、これは人種差別的な名称と批判され、更に発祥地が中国という理由で、アジア人に対する犯罪、暴動が増加したと言われる。

その後のコロナ新型株は、2020年の暮れにインドで最初に確認されたが、2021年の五月に世界保健機関(World Health Organization―WHO)で「デルタ(Delta)」株と名ずけられ、色々な変異株を持つCOVID-19ウィルスの名称は、変異株が検出される国に対する反感、差別と非難を避け、汚名を着せぬようとの理由で、今後はギリシャ語のアルファベットを基に名ずけられることになったそうである。例を挙げると、アルファ(Alpha -イギリスで最初に確認された変異株)、ベタ(Beta―南アフリカ)、ガンマ(Gamma―ブラジル)などだ。更にアメリカで最初に確認された変異株は、エプシロン(Epsilon)とイオタ(Iota )と呼ばれるそうだ。24文字のギリシャ語アルファベットを使いきったら、世界保健機関は新たな名称方を発表するそうだが、そこまで事態は至って欲しくない。

しかし情報やら知識の溢れている21世紀のこの世の中、人種や地域差別に限らず、犯罪やら暴動が発生するのが悲しく情けないし、現代に住む人間はそんなにも偏見の強い者ばかりなのだろうか。変異株の名称を慎重に変えるまでしないと、人種差別を最小化出来ないのだろうか。デルタやらオミクロンと耳にしても、素人や一般の者には何が何だか分からない。伝染病に限らず、  自然災害も被害を生ずる。 アメリカのハリケーンは、男性、女性の名前をアルファベット順、交互に名ずけられている。日本の例を挙げれば、関東大震災、東日本大震災、水俣病など、発祥地が名称に使われていて分かり易い。

世界保健機関や政府は、菌の発祥地を含む情報や科学知識などの真実を正確に把握し、人々に流し、治療や救済の対策に努め続けていくことが役目だろう。

随筆日:12/2/2021
改訂日:12/31/2021、1/7/2022
投稿日:1/8/2022
ウエッブ掲載日:1/21/2022

板橋恵理=関東地域で生まれる。家族の転勤と学校のため、幼年期から現在にいたるまで、日本ーヨーロッパー日本ーアメリカで生活する。現在は、アメリカ人の夫と老猫とロサンゼルスに在住している。趣味のひとつである太鼓にはまり、5年がたつ。老猫の名前もタイコ。

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