(カルチュラルニュース編集長、東 繁春) カルチュラルニュースでは、国語教育の第一人者の世羅博昭先生(広島市在住)を講師に迎えて、ビデオ会議アプリを使う「日本の古典文学を読む会」を7月から、毎月1回、始めます。

ビデオ遠隔講義:世羅博昭先生の「日本の古典文学を読む会」

主催:カルチュラルニュース(ロサンゼルス)

第1回:ロサンゼルス時間、7月15日、午後6時から8時まで(2時間)

ビデオ会議アプリ: Zoom を使います

参加費:1回、1人、30ドル(7月15日は無料公開します)

申し込み先: higashi@culturalnews.com

第1回は、世羅先生のビデオ遠隔講義を体験していただくため、無料公開しますので、ぜひ、関心のある方はご参加ください。

7月15日の無料体験講義の参加申し込み締め切りは、7月13日、23:59(ロサンゼルス時間)です。

世羅博昭先生(せら・ひろあき、広島市在住)=国立鳴門教育大学・名誉教授、79歳。21年間の高校教師、22年間の大学教授時代をとおして、高校生・大学生に奈良・平安時代の古典文学を教え、また学習指導研究の牽引役を果たしてきた国語教育の第一人者。

「古典を読む会」は、日本の古典を原文で読むことによって、日本人の精神性の源流を探ることを目的としています。アメリカに暮らしていますと、アメリカ文化と日本文化の発想の違いに戸惑うことがしばしばあります。そのとき、どちらの文化が優れているのか、という議論ではなく、なぜ、そうした違いが生まれるのかと、原点を探すことが、日本人がアメリカで生きて行く上でも、また外国人を迎える機会が増える日本においても、必要な教養となっています。

7月から始めるビデオ遠隔講義「世羅博昭先生の日本の古典文学を読む会」(ロサンゼルス)の内容は、次のとおりです。

6月17日に開いた「オリエンテーション」で要望の多かった「源氏物語」、中でも、特に「宇治十帖」(橋姫~夢浮橋)を取り上げる。第1回は、「源氏物語」と紫式部について紹介する、第2回以降は、「宇治十帖」を読んでいく。

「宇治十帖」には、光源氏の死後、宇治を舞台に、光源氏の不義の子・薫や宇治の八の宮の姫君(大君・中君・浮舟)、天皇の第三皇子・匂宮などを登場させて、複雑な人間関係や人間の心理が実にこまやかに描かれている。不義の子薫の魂は何を求め、何をめざして揺れ動いていくのか、また、当時の社会のなかで生きる女性の幸せとは何か、女性の心の救済はあるのかなどに着目しながら、皆さんとともに、作者・紫式部の描く「源氏物語の世界」に分け入っていきたい。(世羅博昭先生)

「世羅博昭先生の日本の古典文学を読む会」はビデオ会議アプリを使って、ロサンゼルス時間、毎月第3水曜日、午後6時から8時まで、行います。

参加費は、1人、1回30ドルです。毎月、第2火曜日までに、会費を送金していただいた方に、テキストとビデオ会議のID・パスワードを送ります。テキストの送信日は、ビデオ講義の1週間前、ロサンゼルス時間、第2水曜日正午ごろです。

なお、第1回、7月15日は、実際のビデオ遠隔講義を体験していただくために、無料公開します。参加を希望される方は、7月13日までに、氏名と住所をhigashi@culturalnews.com へ連絡ください。また、簡単に、このビデオ講義に関心を持った理由を書いていただけると、今後のビデオ遠隔講義の助けになります。

8月以降の参加費は、1人、1回30ドルですが、家族で参加される場合、2人目は、半額割引になりますので、ぜひ、ご参加ください。

なお、経済的理由で、参加費の支払いができないという方にはカルチュラルニュースから奨学金を出しますので、その旨を連絡してください。連絡先、東 繁春 higashi@culturalnews.com