2020 : 週刊カルチュラル・ニュース / サンディエゴの臨床心理医が原作を書いた原爆映画「8時15分」のオンライン上映、10月1日から7日まで

(カルチュラル・ニュース編集長、東繁春)Weekly Cultural Newsは、ロサンゼルスで体験できる日本文化イベントを伝える英字ニュースです。この「週刊カルチュラル・ニュース」は英字ニュースの日本語要約です。

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週刊カルチュラル・ニュース9月28日―10月4日号

  • 原爆映画「8時15分」が完成しました。10月1日から7日まで開催のナッシュビル映画祭(オンライン)で上映されます。つまり、インターネットでこの映画を見ることができます。原作は、サンディエゴで臨床心理医をしている美甘章子(みかも・あきこ)先生です。美甘先生は、広島生まれで、父の美甘進示(みかも・しんじ)さんから原爆体験を聞いて育ちました。その体験談は「8時15分―ヒロシマで行きぬいて許す心」という本になりました。映画「8時15分」はこの本を原作としています。進示さんと、進示さんの父親、福一さんの8月6日の体験が描かれ、その後、美甘章子先生がニューヨークの国連本部で体験するエピソードも紹介されています。

 

  • 原爆映画「8時15分」が、ナッシュビル映画祭で上映されるのことに合わせて、10月1日、午後4時(日本語)と午後7時(日本語)に、カルチュラル・ニュース編集長、東繁春が美甘章子先生にビデオでインタビューします。このビデオ・インタビューはビデオ会議方式で行われます。どなたでも、参加できます。

 

  • UCLA図書館のビデオ・プログラムでは、日本の古文書についての講義が日本語で行われます。慶応大学付属研究所・斯道文庫(しどう・ぶんこ)の佐々木孝浩(ささき・たかひろ)教授が、10月23日に「古筆手鑑(こひつ・てかがみ)の世界」、10月27日に「圓福寺蔵本を通してみる“嵯峨本伊勢物語”の世界」をテーマに話されます。大学関係者でなくても、だれでも参加できます。無料。

 

  • ロサンゼルス日本映画祭がオンラインで10月1日から4日まで開催されます。村上清治監督作品、美術ドキュメンタリー「京都“やまと絵師”物語」が上映されます。やまと絵師、谷文晁(たに・ぶんちょう、1763 -1840)、冷泉為恭(れいぜい・ためちか、1823-1854),榊原文翠 (さかきばら・ぶんすい、1824-1903)が取り上げられています。

 

  • 邦楽演奏のFuji Japanese Music を主宰するロサンゼルスの渡部まり子さんが、毎週発表されているビデオ解説「お囃子塾シリーズ」は、今回で第15回になりました。今回のテーマは「序の舞」です。日本語の解説に英語字幕が流れています。

今週号のダウンロードリンクは下記のとおりです
https://www.culturalnews.com/wp-content/uploads/2020/09/Weekly-Cultural-News-20200928-Sep-28-Oct-04.pdf

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 カルチュラル・ニュースも存続の危機に直面しています

ロサンゼルスを中心に、アメリカで、日本文化を伝えたいと1998年に月刊英字新聞Cultural News を創刊しました。日本が大好きなアメリカ人、日系人、そして日本文化ネイティブの方に支えられて、22年間続けてくることができました。

しかし、今回のコロナ問題で、多くのビジネスと同様に、カルチュラル・ニュースも存続の危機に直面しています。これまでのカルチュラル・ニュースを発行することができる社会環境が、大きく変わったからです。

新しい環境に適用するために、月刊新聞から、週刊PDF版への転換、ビデオ会議アプリをつかって、読者と交流したり、インタビュー取材を増やしています。

カルチュラル・ニュース事業の年間予算は、約5万ドルです。新聞の購読料(週刊カルチュラル・ニュース)が2万ドル、ドネーションが3万ドルを目標にしています。

8月末までに約8000ドルの寄付を送っていただきました。深く、感謝しています。ロサンゼルスで日本文化を継続するための活動です。活動を止めると、日本文化は、なくなっていまします。みなさんの協力があれば目標を達成できると信じています。カルチュラル・ニュースへの寄付については、https://digest.culturalnews.com/donation をご覧ください。週刊PDF版の料金は、1カ月9ドルです。https://culturalnews.com/subscription

カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春
非営利団体・カルチュラル・ニュース協会・代表、東 繁春