叙勲祝賀会のビデオ 新美・ロサンゼルス総領事と岡本マイク氏の話(いずれも英語)http://youtu.be/sdBK5jmZA_c
南カリフォルニア日系商工会議所(ロサンゼルス)は、2014年6月8日、「叙勲祝賀会」をモンテベル市のクワイアット・キャノン会議場で行いました。約200人が出席しました。デッカー氏は所用のため、日米協会会長のテリー・ハラ氏が、メッセージを述べました。
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2013年11月2日(日本時間)、日本政府は、平成25年秋の叙勲受章者を発表しました。ロサンゼルス総領事館管轄区域では、サンフランシスコ在住のレイ・トーマス・デッカー (Ray Thomas Decker) 氏とアーケディア在住の中村達司氏に対して授与されます。
叙勲伝達式は、デッカー氏に対して12月10日、中村氏に対して11月19日に、それぞれ、ロサンゼルス総領事公邸で行われました。
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レイ・トーマス・デッカー (元・南カリフォルニア日米協会理事長、元・全米日系博物館執行委員会会長、元・南カリフォルニア日米協会名誉会長、元・バンク・オブ・アメリカ上級副社長)
旭日中授章
レイ・トーマス・デッカー氏は、1937年生まれ。1958年にスタンフォード大学経済学部を卒業後、米国海軍に入隊しました。退役後金融の道に進んだ同氏は、1972年からウェルズ・ファーゴ・リース会社の社長兼最高経営責任者、1977年からウェルズ・ファーゴ銀行法人営業グループ取締役兼副社長に就任、その後バンク・オブ・アメリカに移り、1992年からは上級副社長兼カリフォルニア州南部上級執行委員として、西海岸の日本企業への融資に多数関わるとともに、日本企業と米国企業の交流促進に積極的に貢献されました。
また同氏の活躍は銀行界に留まらず、アメリカボーイスカウト連盟や全米日系人博物館、南カリフォルニア日米協会等、数多くの団体で指導的役職を歴任し、社会活動に尽力されました。
南カリフォルニア日米協会においては理事職を17年間、更には理事長を2年間務め、同協会の発展に長期にわたり尽力され、両国の友好関係の促進に貢献されました。特に同氏は自らの人脈を生かし、日米の著名な有識者を招いての講演会を頻繁に開催、1999年には小渕総理大臣(当時)の当地訪問を実現させました。
引退後も同氏は、当地の日系団体、日系企業、現地企業及び政府関係機関の間で親密な人脈形成が出来るように交流の場を設け、日米両国の指導者層間の円滑な関係構築の手助けを続けておられます。
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中村 達司 (元・南加日系商工会議所会頭、元・南加県人会協議会会長)
旭日双光章
中村氏は1935年に鹿児島県日置市に生まれ、高校を卒業するまで同地で過されました。1981年に渡米しパサデナ・シティー・カレッジに留学、後にパサデナ・ナザレン大学に編入、学費と生活費を稼ぐために身を粉にして仕事と勉学を両立させた結果、経営学学士号を取得され、卒業後は住友銀行現地法人の外商課で3年半活躍されました。
1966年に同郷の友人から譲り受けたホテルの経営を始め、21年間ホテル業に献身され、現在も不動産管理業に従事されています。
中村氏はこれまで幾度となく助けられた地域社会や日系社会に恩返しをしたいとの思いから、様々な団体のボランティア活動に携わるようになりました。南加日系商工会議所では会頭を務め、現地の日系企業の発展に向けた多岐にわたる取り組みを支援されました。
南加県人会協議会では、会長として日本語教育の支援、若い世代の獲得に精力的に取り組まれました。また、会長就任の前年に発生した新潟県中越地震支援の募金活動支援にも奮闘されました。大正クラブでは文化活動を通して参加者の交流を促進、更に同氏が33年間理事を務める日米修好100周年記念奨学金基金は現在までに73万ドルを超える奨学金を日系子弟へ授与しています。
その他にも同氏は南加華道教授会の名誉顧問や米国書道研究会理事長を歴任し、日米文化交流に大きく貢献されました。現地における日本文化及び日本書道の紹介、普及に尽力した功績により同氏は、2013年4月に在ロサンゼルス日本国総領事表彰を受けておられます。