2012年9月29、30日に愛媛県新居浜市で行われる第17回「全国お手玉あそび大会」へのメッセージを、東繁春が書きました(9月4日) http://www.otedama.jp

 

世界に広がれ日本のOTEDAMA

東 繁春 ロサンゼル在住 カルチュラル・ニュース編集長

 

二年ぶりの「全国お手玉遊び大会」の開催、おめでとう、ございます。

日本では、アメリカ人は日本への関心を失ってしまったと過去二十年くらいの間、伝えられてきましたが、そんなことは、ありません。アメリカ人の日本への関心は、年々、高まっていくばかりです。

昨年の東日本大震災へのアメリカのひとびとからの支援や、アメリカ政府による迅速な救援活動は、アメリカはジャパン・パッシング(日本無視)などは、してこなかったということの証明にもなったと思います。

今日も、ロサンゼルスのある大手ラジオ局(英語)の放送を聞いていましたら、ロサンゼルスのラーメン・ロー(通り)、トンコツ・ラーメン、ジャパニーズ・ベントウということばがつぎつぎに出てきて、詳細に説明しているでは、ありませんか。

一週間ほどまえ、ロサンゼルスのある大手博物館で「折り紙展」が終わり、これから全米の博物館、美術館八カ所を三年がかりで回ります。この展示会でおもしろい話を聞きました。「折り紙」ということばは、ドイツ語のパピア・ファルトンが、明治時代に日本に入ってきて、直訳されて生まれたことばなのだそうです。

背景は、明治政府がドイツの幼稚園教育を日本に移植しようとしたとき、ドイツの幼稚園では、折り紙を教えていたので、そのまま、日本に取り入れたのでした。そして、今や、ORIGAMIは世界中で通じることばになっています。

折り紙は世界中にあるものなのに、世界のひとびとは、なぜか日本語をその代名詞に選びました。お手玉も世界中にあるものです。OTEDAMAをグーグルで検索してみました。英語ウキぺディアにちゃんとOTEDAMAの項目がありました。そして英語情報の出典は、日本のお手玉の会が二〇〇二年に英訳出版したOTEDAMAと記されています。もしかすると、OTEDAMAも世界のひとびとの共通語になるかもしれません。