Yamatogaku at 2025 Monterey Park Cherry Blossom Festival

Yamatogaku USA performance at 2025 Monterey Park Cherry Blossom Festival.

モンテレーパーク市の恒例「桜祭り」は、2025年に創立25周年を迎え、4月12日・13日の二日間にわたって開催されました。最終日である13日午後3時から、シビックセンター内の劇場では、日本の伝統音楽グループ「大和楽USA」によるコンサートが行われました。

大和楽は、1933年に大倉喜七郎男爵によって創設された、邦楽の中で最も新しい三味線音楽のジャンルです。三味線を基盤としつつ、西洋音楽の要素を大胆に取り入れ、特に女性の美しい声によるハーモニーや輪唱を特徴とする、華やかで親しみやすい音楽です。

この日披露された演目は、「江戸祭」「狐」「娘みこし」の三曲。三味線に加えて複数の太鼓や日本の打楽器が響き、日本の祭りの賑やかさが見事に表現されました。本来の桜祭りの中心会場からはやや離れた劇場での公演にもかかわらず、日本文化を愛する多くの観客が訪れ、アットホームな空間で大和楽の魅力に引き込まれました。

中でも目を引いたのは、Fuji Japanese Musicの渡部まり子氏(大和楽名:大和杏笙、囃子名:堅田喜巳扇)による鳴物演奏と唄の同時パフォーマンスです。手組と呼ばれる多彩なリズムパターンで構成された鳴物を打ちながら、三味線の合間を縫って大和楽の歌詞を歌い上げるという高度な技術が披露され、観客を魅了しました。

大和楽USAは今後も南カリフォルニア各地での公演を予定しており、次回は6月8日、トーランス文化センターで開催される「ブリッジUSA」キックオフイベントへの出演が決まっています。

また、米国での活動25周年を記念して、11月2日にはパロスバーデスのノリス劇場で大和楽USA 25周年記念コンサートが開催されます。このスペシャルイベントには、日本の第一線で活躍する5名の演奏家が来米。人間国宝の父を持つ囃子方や卓越した技術を誇る三味線奏者、将来有望な若手実力派らが集結するほか、大和楽USA門下生との共演も予定されており、文化や言葉の壁を超えた音楽の感動を体験できる貴重な機会となるでしょう。

連絡先
fujijapanesemusic@gmail.com