ロサンゼルス・カウンティー美術館の Yoshitomo Nara 回顧展。

ロサンゼルス・カウンティー美術館が、奈良美智の世界初回顧展 Yoshitomo Nara を4月1日から2022年1月2日まで開催しています。詳しくは https://www.culturalnews.com/?p=34344をご覧ください。

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(カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春)今や、日本を代表する現代アートの奈良美智の作品を集めた大型企画 Yoshitomo Nara が4月1日から、ロサンゼルス・カウンティー美術館キャンパス内のブロード現代美術館(BCAM)の2階で開催されています。当初の予定では、会期は7月5日まで、だったのが、6月23日、来年1月2日までの延長が発表されました。

Yoshitomo Nara展は、レトロスペクティブと呼ばれ、作者の30年以上にわたる作品を網羅的に展示しています。BCAMの2階の全フロア―が使われていて、急いで、回っても1時間以上はかかります。奈良美智の作品は、少女の漫画的な顔や全身像が有名です。コンピューターやスマホ画面で見ていると、実際の大きさやテキスチャーがわかりません。

実際の少女画は、はがき大のものから縦横数メートルの巨大なものもまで、さまざまです。巨大な作品は、何色も塗り重ねられていて、遠くから見ると、単純な構成に見える少女画が、実は、綿密な準部と、念入りな作業の結果であることが、理解できます。

現物を見るまでは、わからなかったのですが、奈良美智の作品には、見ていて飽きがこない、いつまでも見ていたい、見る者を引き付ける力があります。奈良美智の作品は、数千万円、数億円の値段が付くと言われていますが、大作の少女画の前に立つと、たしかに、それくらいのバリューを感じさせるオーラが発せられています。