
Joe Price and Ito Jakuchu 's "Tiger'(detail).
2019年6月に出光美術館がプラス・コレクション190点を購入したと発表したことで、ロサンゼルス在住だったプラス夫妻が収集した世界的に有名な日本画コレクションは、ロサンゼルスから東京に移ったと、わたしは思っていたのですが、5月7日、ロサンゼルス・カウンティ美術館の東洋美術キューレーターから、プラス・コレクションは2セットあり、出光美術館に行かなかったセット約200点は、ロサンゼルス・カウンティ美術館が保管していて、プラス夫妻が死亡した(ジョーさんが2023年4月と、悦子さんが2023年8月)ことで、正式にロサンゼルス・カウンティ美術館の所蔵になっている、と聞きました。
ロサンゼルス・カウンティ美術館は5月11日から Realms of the Dharma: Buddhist Art Across Asia を開催します。この企画展は、来年7月12日まで開催される大型展です。
キューレーターは、ロサンゼルス・カウンティ美術館では、中国・韓国美術が担当のスッテフェン・リトル氏です。5月7日、リトル氏によるこの展示のプレス・ツアーが行われましたが、参加したのは、わたし一人でした。
わたしは、ロサンゼルス・カウンティ美術館で、リトル氏が企画した中国美術展を見てきましたが、必ず、日本の美術館から借りて来た作品が含まれていました。
アメリカの中国美術の専門家は、日本のリソースを常に活用しています。ですから中国美術の専門家は日本美術に詳しいのです。
プラス・コレクションは、1988年、ロサンゼルス・カウンティ美術館に日本パビリオンが開設された際に、このパビリオン内に保管されることになり、プラス夫妻が死亡した際には、所有権はロサンゼルス・カウンティ美術館に移管されるとの契約が結ばれていました。