カルチュラルニュース編集長、東 しげはる から

2020年2月21日

日本国外務省 茂木俊充 外務大臣 殿

ロサンゼルス・ジャパンハウス内に「新型コロナウイルス相談室」を開設してください

中国・武漢から始まった新型コロナウイルスの感染は、世界中を非常事態に追い込みました。日本政府は、中国からの入国を事実上、規制していないため、ひとの動きは、中国本土とつながっている、とアメリカ人は判断していると、わたしは、考えます。

クルーズ船の感染者の増加が、日本が非常に危険な地域であるという印象を世界に与えていますが、武漢からの帰還者を除く、日本国内で感染が確認された数は、他の国と人口比でくらべると、むしろ、感染率は低いほうです。しかし、ながら、こうした事実が、アメリカに伝わっていません。

中国への運航停止を、デルタ航空は4月30日まで、ユナイテッド航空は4月24日までと発表していることからも、今後2カ月は、この非常事態が続きます。

ロサンゼルス・ジャパンハウス内に至急、「新型コロナウイルス相談室」を開設すること請願します。「新型コロナウイルス相談室」で取り組んでいただきたい内容は以下のとおりです。

  • ロサンゼルス総領事館、JNTOなどのロサンゼルスに居る政府機関から相談員を派遣し、対面での相談を英語と日本語で受け付ける
  • トールフリー電話を開設し、アメリカ国内からの問い合わせに英語と日本語で対応する
  • 新型コロナウイルスに感染した日本人が旅行していることを確認したハワイ州保健局は、警戒体制に入っています。ハワイの感染状況をモニターし、日本国政府に知らせると同時に、公開情報は、ロサンゼルスから英語と日本語で発信していく。
  • 毎日、午前中にYouTube による英語と日本語の記者会見を行い、日本での感染状況、日米間の航空運輸状況をアップデートしていく。

「新型コロナウイルス相談室」の開設は、緊急事態であるため、ロサンゼルス総領事館職員や、ロサンゼルスに居る日本政府機関の職員では人手が足りないことは容易に想像できます。社会経験や日米間の交流事業に長年携わってきた民間ボランティアを募集する方法も考えられます。

カルチュラルニュース編集長、東 繁春 (213) 819-4100   higashi@culturalnews.com