
4月12日にロサンゼルス・カウンティー議会で、証言した(左から)堀尾誠治さん、Dr. Takeshi Matsumoto, Mr.Raymondao Hamaguchi, 池田啓子先生、Ms. Adelle Lutz, Mr. Sean Fleming, Jr (Cultural News Photo)
LAカウンティー議会が議決、公衆衛生局が敬老施設売却の調査に乗り出す
<カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春から>
ロサンゼルス・カウンティー議会(ボード・オブ・スーパーバイザー、定数5人)は4月12日午前の定例議会で、日本人と日系人約600人が暮らす敬老介護施設3カ所の売却問題を取り上げ、売却によって居住者が適切なサービスを受けられなくなる恐れがあるとして、カウンティーの管轄下にある公衆衛生局に対して、調査を行い、60日以内にカウンティー議会に報告することを議決しました。
この決議は、3月24日付けで、9人の連邦下院議員の連名でロサンゼルス・カウンティー議会あてに、敬老施設売却には、問題があるので、カウンティー議会は調査を行い、問題を解決すべきだという要請文が送られたことに答えたもので、第1選挙区のヒルダ・ソリス議員(現在、議長)と第2選挙区のマーク・リドリー=トーマス議員(現在、副議長)の2人がこの敬老問題議案(51-B)の提出者となりました。
4月12日午前10時30分ごろから始まった、審議では、10人がひとり約3分で証言台に立ちました。10人目のマツモト・タケシ医師の証言が終わった午前11時30分ごろ、ただちに採決され、賛成 4、欠席1(アントノビッチ議員)で可決されました。
また、この敬老問題議決(51-B)には、ロサンゼルス・カウンティー行政局長(CEO)にたいしてロサンゼルス・カウンティー議会議員5人の連名で、敬老施設の売却を認めたカリフォルニア州司法長官あてに、敬老施設の居住者が適切にサービスを受けているか、どうかの調査を要請する公式文書を作成しなければならない、という条項が含まれています。
4月12日にロサンゼルス・カウンティ議会の証言台に立ったのは①Sean Fleming, Jr, ②Raymonda Hamaguchi、③Adelle Lutz、④堀尾誠治、⑤Mo Nishida、⑥井川いつき、⑦David Watanabe、⑧入江健二、⑨池田啓子、⑩Takeshi Matsumotoです。
なお、この10人の証言は、カルチュラル・ニュースがビデオ録画しましたので、YouTubeに掲載できしたい、お知らせします。
連邦下院議員からロサンゼルス・カウンティー・スーパーバイザーへの要請文の原文はここから読むことができます。http://www.culturalnews.com/wp-content/uploads/2016/04/20160324-Nine-Congress-Members-Letter-to-LA-County-Supervisor.pdf
ソリス議員とリッドレイ議員による4月12日の議案51-Bはここから読むことができます。http://www.culturalnews.com/wp-content/uploads/2016/04/20160412-LA-County-Supervisor-Motion-about-Keiro-Sale.pdf
関連記事:強大な行政権を持つロサンゼルス・カウンティーと議会(ボード・オブ・スーパーバイザー) http://digest.culturalnews.com/?p=4389
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カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春