2016/強大な行政権をもつロサンゼルス・カウンティー議会が、4月12日、敬老売却問題に関する議案を審議します

敬老売却問題が4月12日午前10時30分から、ロサンゼルス・カウンティー議会で取り上げられます

<カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春から>

4月10日東繁春発信の、ロサンゼルス・カウンティー議会が、敬老売却問題をとりあげる記事の続報です。

敬老問題のロサンゼルス・カウンティー・スーパーバイザー(議会)の討議は、4月12日、火曜日、午前10時30分から Board’s Hearing Room, 381B で行われます。だれでも傍聴できますが、大きなホールに入る前には、空港の金属探知機と同じ、保安検査が行われます。早めにお出かけください。

ロサンゼルス・カウンティー庁舎の住所は下記のようになります。

Kenneth Hahn Hall of Administration
500 West Temple Street, Los Angeles, CA 90012

<4月10日東繁春発信の記事の再送ですが、一部、改定したところがあります>

Los Angeles County Supervisor をロサンゼルス郡参事官と訳すのは、もはや、時代遅れの誤訳になっています。この訳語ができたのは約100年前と推測できますが、その当時のロサンゼルス・カウンティーの人口は約10万人で、まさに郡という表現がぴったりだったでしょう。

ところで、現在のロサンゼルス・カウンティーの人口は約1000万人、カリフォルニア州の全人口約4000万人の実に1/4に相当する巨大な行政区です。

現在の日本とアメリカの行政を比較すると、カウンティーは県に相当すると理解すると、多くのことが日本人に納得がいきます。例えば、シェリフです。直訳すれば、保安官になってしまいますが、実態はカウンティーを管轄する警察組織、つまり日本の県警察に相当します。レストランを対象とする衛生基準を決めて、取締りを行っているヘルス・デパートメント(衛生局)は市のレベルではなく、カウンティーのレベルです。

ところで、日本の県と比べてみたとき、ロサンゼルスのカウンティーには、日本人には、理解できないことがあります。それは、カウンティー議員の数の少なさです。人口が1000万人の行政地域に対して、スーパーバイザー(議員)が5人しかいないのです。

東京都の人口は約1350万人ですが、都議会議員の定数は127人です。東京都では、一人の議員が約10万人の住民を代表していることに対して、ロサンゼルス・カウンティーは1人で200万人を代表しているのです。なにごとも総合的に見ていかなければ、なりませんが、カウンティーの議員数だけを比較すると、日本のほうがはるかに民主的な国に見えてきます。

さて、前置きが長くなりましたが、このロサンゼルス・カウンティー・スーパーバイザー(ロサンゼルス県の議会議員)が、4月12日(火曜日)の定例ボード・ミーティング(議会)で、敬老施設の売却に問題があるので、ロサンゼルス・カウンティーの管轄下にある複数の行政機関にたいして、調査を行うことを指示する議案が提出されます。

この議案を提出しているのは、第1選挙区のヒルダ・ソリス議員(現在、議長)と第2選挙区のマーク・リドリー=トーマス議員(現在、副議長)です。5人の議員のうち、2人が提案者なのですから、可決される可能性は大きいと思います。

約600人の日本人・日系人が生活している敬老施設の売却問題は、コミニティーから多くの反対が出たにもかかわらず、カリフォルニア州司法長官が認めてしまいましたが、この決定はおかしいという声がカリフォルニア州選出の連邦下院議員からも起こり、昨年11月4日付けで、16人の連邦下院議員の連名で、カリフォルニア州司法長官あてに、売却手続きを中止する要請文が送られました。

そして今度は、3月24日付けで、9人の連邦下院議員の連名でロサンゼルス・カウンティー・スーパーバイザーあてに、敬老施設売却には、問題があるので、カウンティーは調査を行い、問題を解決すべきだという要請文が送られたのです。4月12日に議会にかけられる敬老問題に関する議題を読んでみますと、連邦下院議員たちの要請文の内容がほとんど入っていました。

連邦下院議員からロサンゼルス・カウンティー・スーパーバイザーへの要請文の原文はここから読むことができます。http://www.culturalnews.com/wp-content/uploads/2016/04/20160324-Nine-Congress-Members-Letter-to-LA-County-Supervisor.pdf

ソリス議員とリッドレイ議員による4月12日の議案はここから読むことができます。http://www.culturalnews.com/wp-content/uploads/2016/04/20160412-LA-County-Supervisor-Motion-about-Keiro-Sale.pdf

ロサンゼルス・カウンティー・スーパーバイザーの定例ボード・ミーティングは午前9時30分からBoard’s Hearing Room, 381Bで始まります。敬老施設に関する議案は、午前10時30分ころに討議される予定です。できるだけ多くのひとがボード・ミーティングを傍聴することが、コミニティーの意思表示にもなり、スーパーバイザーに問題の重要性を伝える機会になります。

ところで、ダウンタウンのカウンティー庁舎まで、行くことができないひとのほうが多いと思いますが、ボード・ミーティングの様子は、すべてインターネットで同時中継されますので、カウンティーのホームページから同時中継のリンクを見つけてみてください。

(了)

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