福島原発事故を描いた映画「Fukushima 50」が、アメリカでオンライン上映中

映画「Fukishima 50」 のシーン、俳優・佐藤浩市(伊崎利夫役=福島第1原子力発電所・1、2号機中央制御室・当直長)

(カルチュラルニュース編集長、東 繁春)ニューヨークの日米協会が毎年開催している最新の日本映画を紹介するイベント「Japan Cuts」が、今回はオンラインで、7月17日から始まりました。昨年までは、ニューヨークで上映会を開催していましたが、今回はコロナ感染を防止するためニューヨークでも、映画上映が禁止されているため、オンラインで上映されることになりました。

オンライン上映会の、よいところは、ロサンゼルスに住んでいても、ニューヨークで主催された映画会に参加できることです。わたしも、さっそく、今朝(7月17日)5時に起きて、映画「Fukushima 50」を観ました。

https://japancuts.japansociety.org のサイトから、登録でき、映画1本につき7ドルの料金で映画を観ることができます。Japan Cuts は7月30日まで開催されますが、映画のチェケットは、1本につき、1200枚までしか販売されませんので、早く購入することを、お勧めします。

「Fukushima 50」は、日本では3月6日の公開でしたが、日本でもコロナ感染防止のため、映画上映ができなくなったため、一時オンライン公開に切り替わりました。わたしも、観たかった映画で、Japan Cuts のおかげで、思ったより早くこの映画を観ることができました。

わたしは、昨年9月に、ロサンゼルスで東日本大震災・被災者体験の継承活動をしている Love to Nippon 主催による福島ミッション・ツアーに参加して、福島第1原発を見学しました。東京電力は、福島県の太平洋沿岸に第1原発(原子炉6機)と第2原発(原子炉4機)を持っています。

2011年3月11日の大津波で、太平洋沿岸に立地する原発に被害がでました。福島第1原発、1号機、2号機、3号機、4号機の固有名詞は、何度もニュースで取り上げられました。昨年9月の福島第1原発の現地視察で、わたしが、初めて知ったことは、5号機と6号機は安全に停止して問題を起こさなかった。わずか10キロしか離れていない第2原発にある4機の原子炉も安全に停止していた、ということでした。

福島第1原発は、現在、30年から40年かかる廃炉作業中ですが、2018年から、原発内を一般に公開しています。年間、数千人の見学者が、廃炉作業をしている1から4号機原子炉の前をバスで見学しています。

わたしたちロサンゼルスからの見学グループも、バスに乗って、4機の原子炉建物を見に行きました。わたしが原発の現地で思ったことは、福島第1原発事故の報道は過度に誇張されていたのではないか、ということでした。

福島原発事故というのは、大津波によって非常用発電設備が動かなくなり、原子炉を冷却するシステムが止まったことで、原子炉が爆発しそうになった、ことでした。

2011年の事故当時は、大混乱していたので、正確な情報が伝えらえれなかったことは、致し方ないこととして、廃炉作業ができるまでに、事態を収拾することができているというのは、当時、報道されていた原発事故の危険性というのは、過大で、その後の修正報道が行われていない、とわたしは思います。

福島原発事故については、まだまだ、知らされていないことが、多くあると思います。映画「Fukushima 50」は、渡辺謙が演じる福島第1原発所長、吉田昌郎、だけが実名で、あとの登場人物はすべて仮名になっていますが、原作は、ジャーナリスト門田隆将に寄るドキュメンタリー『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第1原発』です。『Fukushima 50』は、ドキュメンタリーに近い映画として観てもいいのではないかと、思います。