北米沖縄県人会(OAA)の2016年新年会のオープニング (Cultural News Photo)

北米沖縄県人会(OAA)の2016年新年会のオープニング音楽(Cultural News Photo)

沖縄県人会の2016年新年会、最後の歌「すべての人の心に花を」(Cultural News Photo)

沖縄県人会の2016年新年会、最後の歌「すべての人の心に花を」(Cultural News Photo)

沼田みちこさん(2016 OAA Woman of the Year) & David Tsuneo Fusato (2016 OAA Man of the Year) (Cultural News Photo)

沼田みちこさん(2016 OAA Woman of the Year) & David Tsuneo Fusato (2016 OAA Man of the Year) (Cultural News Photo)

オープニングの音楽と踊りのビデオhttps://youtu.be/3_f96a6geHg

北米沖縄県人会の2016年新年宴会が1月17日にモンテベロのクワイアット・キャノン・イベント・プレースで行われ、約600人が参加しました。

恒例のマン・オブ・ザ・イヤーとウオマン・オブ・ザ・イヤーには、David Tsuneo Fusatoさんと沼田みちこさんが選ばれました。

<女性が活動の中心の沖縄県人会> by カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春

1月17日(日)は、北米沖縄県人会の新年宴会を取材してきました。北米沖縄県人会という名前ですが、サンディエゴにも沖縄県人会があり、アメリカの各地に沖縄県人会があるので、実質は、広域ロサンゼルス地域の沖縄県人会と考えたほうが、実情に合います。

英語では Okinawa Association of America 、略称はOAAです。英語のテキストでは、もっぱらOAAの略称が使われています。また、北米沖縄県人会は、ロサンゼルスにある40以上の県人会の中で、もっとも会員数が多く、活動も活発です。

わたしは、1月の新年宴会と7月のピクニックは、もう10年以上も、沖縄県人会から招待を受けていて、毎年、取材に行っています。わたし自身は、南カリフォルニア広島県人会の活動に2011年に1年参加した経験があるのですが、広島県人会をはじめ他の県人会と沖縄県人会の大きな違いは、沖縄県人会は、沖縄出身の女性が常に活動の中心にいることです。

わたしは、100年以上の歴史のあるロサンゼルスの県人会の活動の中心にはいつも女性がいたのではないかと考えています。戦前と1960年代までの日本人移民は、夫と妻は、ほとんど同じ県の同じ地域の出身でした。ですから、以前の県人会の集まりでは、夫婦ともに、同じ県の出身者と過ごすことは楽しみであったことでしょう。

ところが、今日、ロサンゼルスに住んでいる日本人夫婦は、ほとんどが違う県の出身者の組み合わせです。そして、県人会は、今だに男性を中心に組織されているので、夫婦で県人会活動に参加した場合、なつかしさを感じるのは夫だけで、妻のほうは、県人会にたいする情熱が、あまりわいてきません。

北米沖縄県人会には、沖縄舞踊や沖縄民謡のプロの女性の先生がたくさんいて、沖縄県出身女性が集まるきっかけを作っています。沖縄に駐留していた米兵と結婚した女性も多いのですが、新年会やピクニックでは、沖縄出身の妻といっしょに参加するアメリカ人がたくさんいます。このことを見ても、女性を中心に活動をすれば、夫は自然に妻についてくることが分かります。

今年の沖縄県人会の新年宴会は約600人が参加していました。参加者数は例年どうりでしたが、今年の新年宴会は、参加者自身が楽しむという趣向が増えていて、見ていても楽しいものでした。