
北九州市の小倉祇園太鼓保存振興会に唯一、海外の会員として認められている米国の太鼓グループが今月(2025年7月)、小倉で開かれた祭りに6年ぶりに参加した。目㎜バーは本場の太鼓で交流を深め、米国での普及に向けて思いを新たにした。
南カリフォルニア・ロサンゼルスの福岡県人会の太鼓クラブ「鼓玄会」(こげんかい)。小倉出身で、幼い頃から祇園太鼓を聞きながら育った宍戸英司さん(71)が中心となり、正調の打ち方を教え込んだ。今回は2006年の発足から20年となるのを記念し、家族を含む9人が小倉を訪れた。
メンバーは宍戸さんの実家がある「香春口(くわらぐち)第三町内」に受け入れてもらい、そろい浴衣で3日間、祭りに参加。太鼓の音色が響き渡る小倉のにぎわいに酔いしれた。
祭り2日目の19日は雨に打たれたが、小学生のエマ・サージェントさんは「楽しかった」と満面の笑み。宍戸さんから部長を継いた杉野博美さんは「ロスでの練習では体感できない歴史の重み、迫力を感じた。今後も小倉祇園太鼓の良さを広めていきたい」と話した。
宍戸さんは海外での会社員生活に区切りを付けて20年12月に帰国し、現在は福津市に暮らす。その後も渡米の度にメンバーを指導し、「小倉祇園太鼓のハートビード」でつながった輪が広がることを願う。「福岡をルーツとする日系人だけでなく、広く米国の人々に魅力を伝え、末永く継承していってほしい」
(貞松慎二郎)

