
6月6日、午前から午後にかけて、ロサンゼルス・ダウンタウンの7カ所で、連邦移民局による不法滞在者の大規模摘発が行われ、ロサンゼルス市(人口約400万人)の市長、市議会議員、ロサンゼルス統一学校区、ロサンゼルス・カウンティー(人口約1000万人)の議員など、ロサンゼルスの政治家、行政組織が一斉に抗議の声をあげている。
ロサンゼルス総領事館は6月4日、一斉メールで、日本人の不法滞在者に、米国の法律を守るよう、注意喚起を送信していた。
ロサンゼルスの新聞社とテレビ局のウエッブサイトによれば、ロサンゼルス・ダウンタウン南のファッション・ディストリクトにあるアンビアンス・アパレルの2カ所 (9th Street & Towne Ave) と (15th Street & Satna Fe Ave)、ウエストレイク地区(マッカーサー・パーク近辺)にあるホームデポの駐車場 (1675 Wilshire Blvd)、サイプレス・パーク(チャイナタウン北方)で大規模摘発が行われ、一部はロサンゼルスのテレビ局がヘリコプターから中継した。
今回の不法滞在者の大規模摘発は、Immigration and Customs Enforcement (ICE=アイス)と呼ばれる司法組織が中心で、連邦捜査局などの連邦司法組織が参加した合同作戦が行われた。摘発現場には労働組合員をはじめ、群衆が集まり、ICEとの衝突がおこり、ペパー弾が使用された。
ロサンゼルス市は、不法移民に対してはサンクチュアリ・シティー(聖域)と呼ばれていて、ロサンゼルス市警察、ロサンゼルス・カウンティー警察は、不法移民の取り締まりは行わない方針を取っている。今回の不法移民の大規模摘発に対しても、市警察本部長とカウンティー警察本部長は、それぞれ「警察は、今回の取り締まりに関与していない」と発表している。
ロサンゼルス市のバス市長は「わたしの人生で、このようなひどい事態を見たことがない」、ロサンゼルス市議会の10人の市議は連名で「子供や家族まで捕まえる無差別な取り締まりが行われている」と発表している。
連邦捜査局の広報担当者は「今回の不法移民の摘発作戦については内容は公表できないが、司法長官からの指示で行われた」と発表している。
ロサンゼルス総領事館は6月4日、午前9時45分に一斉メールで、日本人の不法滞在者に注意喚起している。メールの一部は以下のとおり。
在留邦人及び渡航者の皆様におかれては、不法入国、不法滞在、法令違反行為(資格外活動や飲酒運転等)は、逮捕・拘留されたり、多額の罰金が課されるリスク、さらには査証・滞在資格が取消され、国外退去となり、その後再入国が禁止される可能性がありますので、十分御注意ください。

