西本願寺ロサンゼルス別院に2025年7月に着任した姫路雄紀先生 (Cultural News Photo)
本派本願寺ロサンゼルス別院(西本願寺ロサンゼルス別院)に2025年7月、米国仏教団(本部・サンフランシスコ)から派遣された開教使、姫路雄紀さん(38歳)が着任した。家族は、妻、Candace キャンディス・慧弥(えみ)さん、娘、Catherine キャサリン・那由(なゆ、12歳)さんで、住居はサウス・パサデナ。
雄紀さんは、秋田県出身で、キャンディスさんは、17代続く、山口県山陽小野田市にある浄土真宗・正教寺の歴代住職・姫路家の家系。2011年に結婚した際に、雄紀さんとキャンディスさんは、姫路家を継ぐことを決めた。
姫路開教使は、秋田県立男鹿(おが)工業高校から慶応大学環境情報学部(神奈川県藤沢市)に進学。高校時代から野球部の姫路先生は、慶応大学で学業と野球を両立した。部員150名の慶応大野球部で、姫路先生は、2年生春からベンチメンバー(25人)に選ばれ、4年生秋までリリーフ・ピッチャーとして活躍した。
大学卒業後、1年間は大手住宅販売会社に勤務したが、この仕事が自分の人生目標に合わないことに気づき、浄土真宗の勉強と指圧師になるための勉強を始めた。2014年に浄土真宗僧侶として得度し、翌年、指圧師の国家資格をパスした。神奈川県茅ケ崎市内の指圧治療院に勤務しながら、浄土真宗の勉強を続け、2020年から2021年の1年間、山陽小野田市の正教寺で研修した。このときは、単身赴任だった。
2022年に、キャンディスさんの友人がロサンゼルスで結婚式をするため、夫妻でロサンゼルスを訪れた。この時、結婚式会場の近くに米国仏教団のガーデナ仏教会があることを知り、訪問したところ、住職のジョン庵原(いおはら)さんと出会った。庵原先生から米国仏教団では開教使が足りないこと、開教使になることを助言された。
姫路開教使は、西本願寺ロサンゼルス別院では、毎週日曜日午前10時からの日本語説教を担当している。ロサンゼルス別院まで来ることができないメンバーのために、インターネット配信が行われている。説教会場のテレビモニターには、姫路先生の姿だけではなく、説教の要約やイラスト漫画も映し出され、説教を目と耳で理解することができる。
浄土真宗の開教使になる前の10年間、日本で指圧師の仕事をしていた姫路先生は、一時的な痛みは指圧で対処することができるが、根本的な痛みを取るためには浄土真宗の慈悲の教えを広めなければならないと考えてきた。日本のお寺では説教の機会は、毎月1回だが、ロサンゼルスでは毎週、説教をする機会があり、話をすることは得意ではないが、説教のために浄土真宗の教えを勉強しなおすことに、毎回、喜びを感じていると姫路先生は話している。
(カルチュラル・ニュース編集長しげ・ひがし=東 繁春)
