2014/ロサンゼルス・カウンティ美術館「近代の着物」展、7月5日から10月19日まで

LACMA Kimono

写真説明:(左端)ひとえ。波と円の模様。1930年ころの制作。ちりめん、ほぐし。(左中)麻の葉の模様。1935年ころの制作。めいせん。へいよう(併用)がすり。(右中)幾何学模様。1940年ころの制作。おめし・ちりめん。へいよう(併用)がすり。(右端)山岳の風景。1950年ころの制作。へいよう(併用)がすり。めいせん。

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ロサンゼルス・カウンティ美術館で7月5日から開かれていた「近代の着物」展が10月19日で終わります。

この展示は、1930年ころから1950年ころに作成された着物約30点で、ロサンゼルス・カウンティー美術館の日本パビリオンで展示されています。

展示着物は、すべてロサンゼルス・カウンティー美術館の所蔵品で、日本の伝統的なデザインをベースにした斬新な西洋風のデザインが特徴です。斬新、繊細なデ ザインは、布を染めて作り出されたのではんく、色の付いた糸を織り込んでいく絣(かすり)で作られていることも、この着物展示の見所です。。

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「めいせん」とは

めいせん=銘仙 江戸時代の織子さんが、正常に糸をとることができない為に廃棄処分になることが多い「玉繭」からとったくず糸で自分用に作ったきものが始まり。学習院の女学生の間で流行り始め、「紫の矢絣」などの模様が大流行した。

流行に敏感な女学生たちが着て歩くことで、瞬く間に広まったと言われている。大正から昭和にかけては、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど海外の芸術運動の影響を受け、「抽象画のような模様」、「大胆でカラフルな色使い」、「水玉模様」など時代の空気を大胆に取り込んでいった。

銘仙(めいせん)という名の絹織物は、群馬県伊勢崎市近郊で生産されている伊勢崎銘仙と埼玉県秩父市で生産されている秩父銘仙が代表的です。

それらの起源は古く、江戸時代に緻密な織物を「目専」と呼んだことが「銘仙」の由来と考えられているそうです。明治や大正の先人達を魅了し、昭和初期にかけて 全盛期をむかえました。

銘仙は絣(かすり)と呼ばれ、初期の括り絣(くくりかすり)・板締め絣(いたじめかすり)を経て、昭和以降の解し絣(ほぐしかすり)の技法により、絹の風合いを生かし、様々な絣模様を表しています。

現在も その伝統は引き継がれデザイン性豊かな銘仙が織り上げられています。がしかし、継承者が年々少なくなっている現実があります。

ちりめん=縮緬