La Vida Hotsprings オレンジ郡の“歴史的”秘湯ラヴィーダ温泉/日本人が再開発に着手

20150506 La Vida Hotspring

La Vida Hotsprings オレンジ郡の“歴史的”秘湯ラヴィーダ温泉/日本人が再開発に着手

オレンジ郡のブレア近郊に、カーボンキャニオンという自然に恵まれた渓谷があります。天然の温泉が沸き出すこの地にあるラヴィーダはスペイン語で「命(the Life)」という意味です。デザートホットスプリングス(注:ロサンゼルスから車で2時間ほどの温泉地)まで行かなくても、ロサンゼルスから東に30マイルのこのラヴィーダには、かつてスパと宿泊施設、レストランから成る「温泉リゾート」が運営されていました。現在この地は「忘れ去られた歴史的な場所」として、動画サイトにも多数の映像が投稿されています。かつて温泉を利用した多くの人々の記憶の中に、ラヴィーダの残像は今も生きているのです。

2015年、日本の企業、秦インベストメントが、同地に所有する37.86エーカーの商業地の再開発計画に着手しました。計画には温泉リゾート、高級日本食レストラン、巨大駐車場以外にも各種コミュニティー施設の建設も含まれています。同社の代表を務める秦忠世氏は「屈指の湧出量を誇るラヴィーダに、再び新しい命を吹き込み、多くの人がリラックス、リフレッシュできる癒しの場を創造したい」と温泉リゾート再生に向けての抱負を語っています。

最初に温泉が発見されたのは1924年、ウィリアム・ニュートン・ミラーによってでした。そして彼はこの温泉が、スペイン人が入植するはるか昔の時代からネイティブアメリカンによって発見、利用されていたことを知ったのです。ロサンゼルスタイムズの1932年11月27日号の「リゾートノート」というコラムには、「Healing Water」として、癒しの効果があることも紹介されています。その記事には、リューマチ、胃腸のトラブル、神経の炎症、座骨神経痛に対する効能があるとの記載があります。

しかし、ミラーは大恐慌によって受けた経営面での打撃とオレンジ郡を襲った洪水の被害が原因で、1932年にこの地を売却。その後、新しい経営者によってラヴィーダは見事に復活を遂げ、1930年代の後半からは、パシフィックコーストリーグに所属するプロの野球チームの選手たちが、「筋肉の疲れを和らげるために」ラヴィーダを利用していたことが記録に残っています。シアトルやポートランドといった雨の多い地域の野球チームは毎年、南カリフォルニアで春季キャンプを過ごしていたのです。

そして1970年代にラヴィーダはさらに日本人オーナーの手に渡りました。1985年には、ロサンゼルスタイムズ紙オレンジ・カウンティー版による「郡内の天然温泉2大リゾート」にも選ばれています。ラヴィーダと共に選出されたのは、サンホワンカピストラーノのサンホアン温泉でした。1985年当時、ラヴィーダの温泉リゾートには、2つの屋外温泉プールに室内温泉風呂が16槽、シャワー、サウナはもちろん指圧のサービスまで完備され、日本人ではなく99%アメリカ人の客で賑わっていました。湧出量は1日3万ガロンに上りました。

ネイティブ・アメリカンが暮らした数千年前にも遡る豊かな歴史、恵まれた自然環境と温泉、さらにオレンジ郡内という立地条件。これらを活かした上で、ロサンゼルスとオレンジ郡内だけでなく全米から観光客を呼び込める、グレードアップした温泉リゾートの完成に向かって計画が今動き出しました。敷地内で営業する高級日本食レストランとの話し合いなども既に始まっています。「オレンジ郡内の温泉リゾート、ラヴィーダ」の詳細に関しては、(714) 988-3012, info@lavidahotsprings.com へお問い合わせください。