板橋恵理のカリフォルニア人間観察:コロナワクチン接種ひとまず終了

2021年4月27日、ロサンゼルスにて、板橋恵理

先日二回目のファイザー (Pfizer)コロナワクチン接種を旦那と一緒に受け、  ひとまず安心している。  去年の三月より世界中がコロナ禍にあれよあれよと巻き込まれ、  いつワクチンの開発と調達がされるのか、  とてもつたなく遠いことに感じていたのは私だけではないだろう。

人にも依るが、  ファイザーやモデルナ(Moderna)ワクチンの二回目接種後に副反応が発生するケースが多いようである。全く副反応がなかったという人もいる中、一回目の接種後で既に反応を起こした友人もいた。副反応の多くは、熱、頭痛、倦怠感らしいが、中には吐き気なども加え、ありとあらゆる症状を体験した人もいる。「いっぺんにこういった症状に襲われて、体が消耗して僕死ぬかと思った」と半分冗談で話していた若い友人もいた。

高齢者や患者、医療機関で働いている人達を優先して今年の一月よりコロナワクチン接種が始まり、四月に入ってから我々一般市民にも接種が出回るようになったが、既に接種済みの経験者から色々な話やアドバイスをもらえるという利点があった。例えば、「接種した翌日は念の為に一日休んだ方が良い」から始まり「接種後は、風邪の時のように水分をたくさん補給し、体内の毒素を流せ」とか「寝る前あらかじめタイラノール(Tylenol)を飲んでおくと症状も軽くなる」などだ。普段から薬をとらない私は「そうか、なるほど、フムフム」と一応頷くものの、食べることが大好きなので頭の中で考えていたことは、「当日と翌日の副反応の可能性に備え、何食べよう?」であった。

まずは二日前から旦那に、「食料品が少なくなってきてるけど、今日と明日はとにかく冷蔵庫の中を片付けてしまおう。そして明日買い出しに行って、温めるだけで良い冷凍食品やらインスタント食品など何点か買っておこう」と宣言し、その日の夕食は冷蔵庫の中のものをかき集めて作った、納豆、スクランブルエッグ、サラダと何だか支離滅裂な献立だった。翌日の買い出しでは、冷凍食品のフライやインスタント食品など数種類購入した。

普段から旦那も私もフライやインスタント食品はあまり食べないし買わない。買い物に行ってもそれらの品が陳列されている所を素通りするくらいだ。しかし普段口にしないものだからこそ、何か羽目を外した気分になり、あるかないか分からない副反応を言い訳にカートに入れる。そういえばだいぶ前の話になるが、アメリカに来た当時スーパーで売られていたTVディナーを初めて見、興味をそそわれ、色々な種類を試したのを思い出した。栄養的な利点もあまりなければ、味も大したことないのだが、何故か何年かに一度突然食べてみたくなるものだ。他のインスタント食品にも同様なことが言えるだろう。

一回目だけで、二回目の接種に行かない人達が結構多いそうで驚く。理由は様々のようで、副反応の心配、予約の忘れ、そして面倒臭さなど、  一回目の接種のみで安心しきっているようだ。しかし大勢が接種を受けることで、レストラン、学校、公共場などが早く再開していき、マスク着用の規定も少しずつなくなっていくので、是非しかっりと接種を受けて欲しい。

さて副反応と言えば、  準備万全整えていたけれど何もなく、  旦那も私も無事日々を過ごすことが出来た。  子供に返ったようにワクワク楽しみにしていた冷凍やインスタント食品も、 結局残ったままだ。

 

板橋恵理=関東地域で生まれる。家族の転勤と学校のため、幼年期から現在にいたるまで、日本ーヨーロッパー日本ーアメリカで生活する。現在は、アメリカ人の夫と老猫とロサンゼルスに在住している。趣味のひとつである太鼓にはまり、5年がたつ。老猫の名前もタイコ。

板橋恵理のカリフォルニア人間観察(エッセイ一覧)

 

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