
第21回スピーチ・コンテストの出場高校生と審査委員を囲む支援者たち (撮影・ 木村一也)
第21回米国高校生による日本語スピーチコンテスト全米大会ビデオ(Kenpo TV) https://youtu.be/-yPPUIdIlt4
オーロラ日本語奨学金基金(Aurora Foundation)は、2026年5月24日、カリフォルニア州ロサンゼルスのミヤコホテル ロサンゼルスにおいて、「第21回米国高校生による日本語スピーチコンテスト全米大会」を開催した。全米各地の地区大会で優秀な成績を収めた10名の高校生が出場し、日本語によるスピーチを披露した。
鈴村スミス奈々審査委員長(カリフォルニア州立大学ロングビーチ校助教授)をはじめとする5名の審査員による厳正な審査の結果、イリノイ州Deer-Creek Mackinaw高校11年生のアメリー・レニーさんが優勝、ニューヨーク州Fiorello H. LaGuardia High School of Music and Art and Performing Arts12年生のミンジュン・キムさんが準優勝に輝いた。
■ 全米から集まった日本語学習者が成果を発表
本大会には、ニューヨーク、テキサス、イリノイなど、全米各地で開催された日本語スピーチコンテスト地区大会において入賞または推薦を受けた高校生10名が出場した。
出場者たちは、日本文化との出会いや自身の経験、社会問題への考察などをテーマに、日本語でスピーチを行い、日頃の学習成果を発表した。

アメリー・レニーさん と 鈴村スミス奈々審査委員長 (撮影・ 木村一也)
■ 優勝は「頑張る」をテーマに語ったアメリ-・レニーさん
優勝したアメリー・レニーさんは、独学で日本語を学び、「「頑張る」とは」と題したスピーチを発表した。
レニーさんは、「頑張る」という日本語の持つ意味に着目し、1995年の阪神・淡路大震災の復興スローガン「がんばろう神戸」から、日本社会における「頑張りすぎ」や過労死の問題まで幅広く考察した。そして、「無理をしないことも大切である」というメッセージを、自身の経験を交えながら説得力豊かに語り、審査員から高い評価を受けた。
また、将来は日本の大学への留学を希望していることも語った。
■受賞者コメント|優勝 アメリー・レニーさん
「このコンテストでは、日本語を実践する機会を得るだけでなく、全米各地で日本語を学ぶ仲間たちと出会い、それぞれの経験や思いを共有したいと思って参加しました」と語った。
また、「私の周りには日本に強い関心を持つ人があまり多くないため、同じ興味を持つ仲間と交流できたことは大変貴重な経験でした。出場者それぞれのスピーチから新しい視点や学びを得ることができ、自分自身の成長にもつながりました」と振り返った。
さらに、「日本との関わりを通じて感じたことを、自分の日本語で多くの人に伝えられたことを嬉しく思います」と大会への思いを述べた。

ミンジュン・キムさんと 鈴村スミス奈々審査委員長 (撮影・ 木村一也)
■ 準優勝は日本の音楽文化をテーマにしたミンジュン・キムさん
準優勝のミンジュン・キムさんは、韓国系のルーツを持ち、日本の音楽やポップカルチャーへの関心をきっかけに日本語学習を始めた。
「J-Popが私に教えてくれた日本語と文化」と題したスピーチでは、日本語の歌詞表現の魅力や言葉の奥深さについて語り、日本語学習を通じて広がった世界観を紹介した。質疑応答では、審査員との和やかなやり取りが会場を沸かせた。
■受賞者コメント|準優勝ミンジュン・キムさん
「このコンテストを通じて、自分自身に挑戦し、日本語のスピーキング能力を向上させたいと思っていました。また、自分自身のストーリーを多くの人に伝えたいという思いもありました」と参加の動機を語った。
さらに、「大会に向けて努力を重ね、その成果を発揮できたこと、そして良い結果を得られたことは大きな喜びです。準備に費やした時間や努力が報われたと感じています」と振り返った。
また、「日本語や日本文化について、まだまだ伝えたいことがたくさんあります。機会があれば、ぜひまた参加したいと思います」と今後への意欲を語った。
■ 日本語教育を支える教師・地域社会の力
大会には、在ロサンゼルス日本国総領事館関係者、南加県人会協議会関係者、教育関係者、出場者の家族など、多くの来場者が参加した。
来場者からは、「高校生とは思えないほど高い日本語力に感動した」「スピーチ内容が多彩で非常に興味深かった」といった声が寄せられた。
米国の高校における日本語教育は、教師一人ひとりの熱意と努力によって支えられている。教師たちは授業だけでなく、スピーチ指導、生徒の引率、保護者対応、資金調達など多岐にわたる役割を担いながら、生徒たちに日本語を学ぶ楽しさや日本文化の魅力を伝えている。
また、本大会は、共催・助成・後援団体、審査委員、地区大会主催団体、実行委員、ボランティア、そして多くの支援者の協力によって開催されている。
■ 主催者コメント
本コンテストは、日本語能力を競う場であると同時に、日本と米国を結ぶ文化交流の場でもあります。日本語を学ぶ高校生たちの情熱と努力、そしてそれを支える教師や地域社会の協力によって、本大会は支えられています。
出場者たちが将来、日米両国の架け橋として活躍することを願うとともに、本コンテストが日本語学習者のさらなる成長の機会となれば幸いです。
オーロラ日本語奨学金基金は、今後も日本語教育の振興と日米交流の促進に貢献してまいります。
【大会概要】
- 第21回米国高校生による日本語スピーチコンテスト全米大会
- 主催:オーロラ日本語奨学金基金
- 開催日時:2026年5月24日
- 会場:ミヤコホテル ロサンゼルス(米国・カリフォルニア州ロサンゼルス)
- 出場高校生数:10名
【お問い合わせ先】
オーロラ日本語奨学金基金 E-mail:aurorafoundation@usa.net
Web:www.jlsf-aurora.org
