
関西クラブの2024年全員総会の参加者(写真は関西クラブ提供)
「わいわいガヤガヤ楽しく愉快に」のキャッチフレーズで知られるロサンゼルス関西クラブは2024年2月10日トーレンスの都ハイブリッドホテルで4年ぶりの会員総会を開き、新会長に廣川真一氏を選出した。その後、新年親睦会(新年会)には約80人が参加した。
関西クラブは「なにわ会」を前身として1967年の創立以来大阪、兵庫、京都、奈良出身者を中心に関西にゆかりのある人、関心のある人も含め北は北海道、南は九州・沖縄の出身者まで幅広い会員が参加している。 特に新年会は賑やかで面白いという定評があり、4年ぶりにもかかわらず、今回も定員オーバーの81名で、うち28名が新規会員もしくは新年会初参加の会員となった。 午前中の総会には、新旧会員30数名が参加し、理事改選、会計監査報告、活動報告が行われた。
会員決議で承認を受けた新理事会の発足となり、会長に選任されたのは新潟県新潟市出身の廣川真一さん。大阪府に4年間在住を含む37都府県を仕事で訪れた経験から、関西人の表現や考え方の独自性に注目していた。また関西クラブの柔軟性と、学生研修プログラムに惹かれ、日米橋渡しを目的に入会したのは8年前。
新理事会は、廣川氏の他にドンビル恵美氏、原田早規子氏、本郷依子氏、石井敬子氏、大町紀貴氏、前田トム氏、丸山史緒氏の合計8名で構成され、任期は2026年までの2年間となる。 新年会の来賓には在ロサンゼルス日本国総領事館から曽根健孝・麻未総領事夫妻、JETROロサンゼルス事務所所長の梶田朗氏、南加県人会協議会会長の北垣内和恵氏を迎え、恒例の鏡開き、元会長の中村トム氏の乾杯の音頭から新年会をスタートした。
廣川新会長は、「関西人のパワーで活発なイベントを再開、とにかく楽しい会にしたい」との抱負を語った。 余興はサウスベイを中心に活躍する「LAドリームズ」の歌、アルゼンチンタンゴ、22歳のプロマジシャンのステージで大いに盛り上がり、恒例じゃんけんゲームでは勝ち抜いた会員さんが全額を能登半島地震被害支援基金へ募金することとなった。締めくくりは、今回も替え歌「関西ラプソディ」そして天神祭りやえべっさんで打たれる「上方締め」を初めて試み大成功。参加者は都ハイブリッドホテルを笑顔であとにした。
関西クラブといえば、18年の長きにわたる学生研修プログラムの実施と、そのファンドレイジングの為の各種イベントの集客で有名であったが、パンデミック中は野球観戦、河内音頭生バンドと盆踊りチームといった屋外活動だけに限定されてきた。廣川新会長は、今後はまたセミナーやその他の文化活動を再開し、会員の提案や企画による親睦イベントを柔軟に行いながら他団体とのコラボレーションに力を入れ、さらに日系社会の活性化、関西の文化の柔軟性で地元米国社会での関西クラブの存在意義も視野に入れて活動していきたいとの抱負を語っている。