カルチュラル・ニュース11月号、発売中

Cultural News 2011 Nov Front Page日本文化は、世界でたいへん高く評価されています。しかし、世界で評価されている日本文化は、日本ではすでに失われた文化であることが多いのです。また、海外で高い評価を受けている日本文化とは、江戸時代の大名が作り出したり、京都の貴族たちが、平安時代から受け継いできた、たいへん贅沢な文化であるという面も持っています。日本にいると、一般のひとは、日本の貴族文化にも、大名文化にも接する機会は、きわめて少ないので、日本にいても、海外のひとがよく知っている伝統日本文化に接する機会が少ない、というのが実情です。

それで、カルチュラル・ニュースは、一般のひとでも、体験することができる日本文化イベントを伝えることを目的としています。海外にいるほうが、日本の伝統文化に接する機会が多い、という、現象が起こっています。また、11月号でも、東日本大震災関連のできごとも、引き続き、お知らせしています。

(東 繁春=編集長)

<1面では>

左上から、時計周りで、ロバート・クラウダー100年展の紹介、広島と長崎の2回被爆をした山下つとむさんの記録映画「二重被爆」のロサンゼルスでの上映会のお知らせ、クラーク・センターのキモノ展、第二弾の展示内容の紹介、そして、左下の記事は、東日本大震災で稽古場を失った宮城県石巻市の住吉中学柔道部に、首都ワシントンから高校生が中心になって募金活動を行い、柔道マットを寄付したという、いい話です。

<1面トップ左の写真>秋の叙勲で、旭日中綬章をうけた東アジア研究学者のグレン・ウエッブ先生

<1面トップ右の写真>クラーク・センター、キモノ展示「日本のアイデンティティーをつむぐ」、11月12日から1月28日まで、のお知らせ

<2面では>

左側、上から、ロサンゼルス・カウンティー美術館、日本パビリオンの3階画廊で展示中(9月1日から11月29日まで)の和紙作品の紹介。写真は、和紙造形作家の伊部京子先生(京都工芸繊維大学講師)。左中段は、1月20日にゲティー・センターで予定されている、ロサンゼルスの芸術家、小阪博一さん企画によるパフォーマンス・イベント「カルパ」の紹介記事。カルパは、サンスクリット語で、古代インドで使われていた膨大に長い時間の単位のこと。ゲティー・センターでは「パシフィック・スタンダード・タイム」という南カリフォルニアを対象にした芸術イベントを進行中で、「カルパ」公演は、そのイベントの一環。

左下の記事は、リトル・トウキョウで行われる正月にちなんだ、イベントの紹介。元旦は、日系商工会議所が主催して「お正月イン・リトル・トウキョウ」が行われます。ロサンゼルス日米文化会館の恒例「事始パフォーマンス」は1月8日に、日米文化会館プラザで行われます。

第14回目になる色紙展も、1月8日から日米文化会館ドイザキ・ギャラリーでオープン、2月19日まで。そして左側一番下の記事は、アリゾナ州フェニックスで行われる「まつりー日本フェスティバル」(2月25、26日)イベントに、今年は、ロサンゼルスから太鼓プロジェクトが出演することになった、というニュースです。

右上の記事は、実在の寿司職人「すきやばし次郎」をアメリカ人監督が撮ったドキュメンタリー「ジロー・ドリームズ・オブ・スシ」の紹介記事。小野次郎さん、85歳は、東京・銀座の地下街で客席10席の「すきやばし

<2面では>

次郎」を経営しています。ミシェラン3星の評価を受ける寿司職人とその店の店員たちのようすを、アメリカイ人のデビット・ゲルブ監督が映画にしました。この映画についての情報は、11月初めにロサンゼルスで行われたAFI映画祭から得ました。一般公開は、来年3月の予定です。

右下の記事は、11月11日から13日に行われたLAエイガ・フェスティバルの紹介。ハリウッドのど真ん中、チャイニーズ・シアターを借りて、最新の日本映画が上映されました。映画関連では、第28回ロサンゼルス・アジア・パシフィック映画祭の開催が、2012年5月10日から19日まで、と決まりました。

<3面では>

ロサンゼルスに居ながら、体験できる日本文化イベントの紹介です。左上から時計周りに、アメリカ人日本画家ロバート・クラウダー100年展(パサデナの秀明ホールで、11月13日から1月8日まで)、クラーク・センターの「日本のアイデンティティーを紡ぐ」キモノ展示、第二弾(11月12日から1月28日)、ロサンゼルス・カウンティー美術館(LACMA)の日本パビリオンの紹介、とLACMAで毎年12月に行われるミッシェル・バートン記念講演の内容です。

LACMAの講演会は、ことしはポモナ大学のリン・ミヤケ教授による「源氏物語を運んでくる」というテーマです。講演は12月4日、午後3時30分から、無料ですが、席に限りがあります。

そして、最後の左下は、パサデナのパシフィック・アジア美術館で開催中の「明治」展の案内です。明治時代にヨーロッパに向けて輸出された日本の美術品、工芸品を1年間、展示しています。「明治」展のキューレーター(企画者)は、カリフォルニア大学ロングビーチ校の美術史のケンドル・ブラウン教授です。期間は2月26日まで。

<4面では>

左側は、叙勲の話を紹介しました。トップは春の叙勲(6月)で、旭日中授章を受けたベン・ナイトホース・キャンベル元連邦上院議員です。キャンベル氏は、ナバホ族出身で、コロラド州から連邦下院議員、そして上院議員に選ばれたという、アメリカでめずらしい経歴を持っている方です。そしてキャンベル氏は、1960年から64年まで明治大学に留学、柔道を学びました。写真は、左から、明治大学PR担当・小野瀬雅幸氏、ノーマン・ミネタ元米国運輸長官、キャンベル氏、明治大学出身で米国で柔道を広め、キャンベルが明治大学に柔道留学するきっかけを作った柔道リサーチ・デベロプメント・グループ代表の篠原一雄氏。首都ワシントンの日本大使館で、撮影された写真です。

中段の右写真は、秋の叙勲で、一般の大学での日本語クラス開設をしたことで、旭日中授章を受けたジャック・フジモト氏(カリフォルニア州が運営するコミュニティー・カレッジの学長を歴任された方)です。

<5面では> トップの写真は、10月末のJR福島駅東口の写真です。福島大学で米国文学を教えている飯嶋良太教授に、福島でのようすをレポートしていただきました。中段の写真は、10月7日、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で、鳴門教育大学名誉教授の世羅博昭先生による「源氏物語」講座が行われた、という記録です。

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