Los Angeles County Recovery Press Conference

2025年3月12日朝のロサンゼルス・カウンティー議会で開催されたロサンゼルス大火復興記者会見(Cultural News Photo)

1月7日に発生したロサンゼルス火災から、2カ月が経過しました。

3月12日、午前8時から、ロサンゼルス・カウンティー議会で、カウンティー議員とカウンティー行政、陸軍工兵隊による記者会見がありました。

この記者会見で、3月12日までに、災害復旧センターには4000人以上が訪れていて、行政が把握している被災者の数は約2万5000人になったと、発表されました。

Federal Emergency Management Agency (FEMA=連邦緊急事態管理庁)が、当初3月3日までとしていた被災援助申請を、3月31日まで延期していることからも、まだ、相当数の被災者が申請をしていないことが推測されます。

FEMAは3月13日に、120日間の仕事のために、ロサンゼルス地区でFEMAの臨時職員を募集すると発表しています。

とこで、カウンティー記者会見があった同じ3月12日に、ロサンゼルス・カウンティー・メンタル・ヘルス(精神衛生)局のリサ・ワン局長にインタビューする機会がありました。ロサンゼルス大火災が起こって、メンタル・ヘルス局どれくらいの問い合わせがあったのかと聞くと、数百のレベルではなく、数千件に達しているという回答でした。

First Responders (消防士や警察官)からの問い合わせも多いということです。消防士や警察官は保険を持っているので、カウンセリングを受けやすいとのことです。保険のない人には、メンタル・ヘルス局が、無料でカウンセリングを受けられる場所を紹介します。

3月17日、オンラインによるイートン火災・アルタデナ・タウンホール・ミーティングがロサンゼルス・カウンティー行政によって開催されました。3月14日に第1回の支援金の支給が行われ、82のビジネスと非営利団体に、それぞれ2万2500ドルが支払われました。また、一人2000ドルが324人に支払われました。第2回の支援金の支給は3月31日に行われます。

瓦礫の撤去では、イートン火災とパリセーズ火災を合わせて、行政に撤去作業を依頼した人が8854件で、このうち5177件が作業を担当する陸軍工兵隊に伝達されました。イートン火災地区の件数は、5087件で、このうち3080件が陸軍工兵隊に伝達されています。瓦礫撤去は1日、約200件のペースで進んでいます。

カルチュラル・ニュースは、3月9日、午後7時から1時間(ロサンゼルス時間)上智大学・グリーフケア研究所の葛西賢太先生によるオンライン説明会「ロサンゼルス大火で被災された方々と、ともに」を開催しました。

前半30分で、家を失くした人との接し方を、葛西先生に話していただき、後半30分は参加者からの質問の時間としました。約10人の参加者でしたが、大半の人が身近に今回の火災で家を失くした人がいて、どのように声をかけたらいいのか困っているという話がでまでした。葛西先生の話(約30分)は、下記リンクから見ることができます。
https://youtu.be/fmEGRa5CKRQ?si=oQ3SQzwdoUHHVrxJ

来る3月29日、土曜日、カルチュラル・ニュースのためのイベント「ケン小塩、昭和の歌をうたう」がリトル東京の禅宗寺が開催されます。午前11時から午後2時過ぎまでのコンサートで、非営利団体・カルチュラル・ニュース協会が、カルチュラル・ニュースの運営を援助するためにイベントです。チケットはひとり80ドルですが、先着10組を無料招待しますので、higashi@culturalnews.com へ申し込んでください。

アメリカに来て約30年になるアリゾナ在住の太鼓奏者であり、シンガー・ソング・ライターのケン小塩さんが、2025年が昭和100年目になることから、昭和をテーマに選曲した歌を歌います。ロックンロールを求めてアメリカに来たケン小塩さんは、和太鼓という日本伝統に出会い、ますます深い演奏をするようになっています。

3月29日のカルチュラル・ニュースのイベントではイートン火災で家が焼けたアーティストの横山未来(よこやま・みき)さんの作品も展示されます。

詳しくは、Cultural News Benefit Concert “Ken Koshio Sings Songs of Showa” をご覧ください。

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