(カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春)私は、1998年に英字新聞 Cultural News を発行し、ロサンゼルスで体験できる日本文化イベントと日本美術展を、多くの方に紹介してきました。昨年の新型コロナウイルスの世界感染により隔離措置が世界的に行われ、オンライン・イベントが増えています。むしろ、オンラインでやることに違和感のない、新し習慣が生まれているようにも、思えます。

今週の Cultural News では、アメリカ人高校生による全米・日本語スピーチ・コンテストと、カルチュラル・ニュース主催、広島復興物語「平和記念公園を設計した丹下健三氏」を紹介します。

オーロラ基金の愛称を持つ、The Japanese Language Scholarship Foundation は、カルチュラル・ニュースと同じ1998年の発足で、アメリカ人で日本語を教える仕事をしている人や、これからその仕事につこうとしている人に奨学金を出しています。

そのオーロラ基金がカリフォルニア大学アーバイン校の会議室を借りて毎年、行っているのがアメリカ人高校生による全米・日本語スピーチ・コンテストです。今年はオンラインで行われます。時間は6月26日、土曜日、午後1時から(ロサンゼルス時間)。

次に紹介するオンライン・イベントはカルチュラル・ニュースが主催します。今、原爆が投下された広島の爆心地に行くと、美しい公園が広がっています。私は、広島市の近郊、呉市で生まれ育ったので、平和公園は50年以上前から知っています。しかし、この美しい平和がどのように作られたのだろうという問題意識を持つようになったのは、2011年3月の東日本大震災を取材して東北3県を3年続けて訪れたときでした。

原爆からの広島の復興と、東北各地の津波被害からの復興が、私の頭の中で初めてつながりました。昨年、8月6日に、広島の原爆記念日をオンラインで、ロサンゼルスで共有するイベントをしたことがきっかけで、広島市の職員を退職した山崎学さんに、広島の復興のさまざまなエピソードを、毎月、オンラインで語ってもらいました。

最初は、日本語の分かるひとだけを対象にしていたのですが、英語の要約文を見せながら、山崎さんに語ってもらうやり方を作り上げました。山崎さんの広島復興シリーズはこれまで、縮景園(日本庭園)と広島城を英語バージョンで行い、大変好評でした。今回6月24日、木曜日、午後7時(ロサンゼルス時間)では、建築家・丹下健三氏を中心に広島平和記念公園がどのように、作られていったのかを紹介します。

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Contents of Weekly Cultural News, June 14 - 20, 2021

P01: 17th annual All-USA high school Japanese speech contest on June 26 at 1PM, PDT, via Zoom

P02: California State University Japanese American Digitization project wins national archivist award

P03: Tuna Canyon Detention Station campaign

P04: Japanese Percussion Lesson #52: Yamatogaku and Narimono

Ad: Uyehara Travel provides 7th Worldwide Uchunanchu Festival tour in Oct. 2022

P05: Webinar 6/24  / Hiroshima Reconstruction After Atomic Bombing: Peace Memorial Park Plan by Tange Kenzo

英字新聞 Cultural News は、2020年3月までは月刊タブロイド版で発行していましたがコロナ感染でロサンゼルスだけではなく、アメリカ全土で美術館や文化センターの活動が閉鎖となったため、2020年6月からオンラインの日本文化イベントを紹介する週刊ニュースレターとして生まれ変わりました。2021年4月からはワクチン接種が行きわたり美術館も再開されてきたので、再び、日本美術展を紹介しています。カルチュラル・ニュースの出版・発信の活動を応援するための非営利団体カルチュラル・ニュース協会が2019年3月に設立されました。アメリカの中の日本文化を発展させる活動にご援助ください。寄付の送り先は、カルチュラル・ニュース協会です。