ロサンゼルスの寺院建物で放火・破損事件、現場のリトル東京では日本人へのヘイト・クライムと警戒感が高まる

コンクリート土台から叩き落とされた金属製の灯篭(約30ポンド):東本願寺ロサンゼルス別院の本堂正面の階段の両脇に設置されている。(Cultural News Photo)

放火された木製の提灯台:東本願寺ロサンゼルス別院の本堂正面の階段の両側に架設されている。(Cultural News Photo)

ロサンゼルス・リトル東京にある東本願寺ロサンゼルス別院の敷地内に2月25日、午後7時ごろ、柵を乗り越えて不審者が入り、寺院正面階段の両脇に架設の木製提灯台2基に放火、さらに階段の両脇に設置されていた金属製の灯篭(約30ポンド)2基をコンクリート土台から叩き落とし、投石で寺院正面の窓ガラス(高さ12フィート)を壊した。当時、寺院内に僧侶が居て、事件に気づき、911番通報をした。不審者は逃亡した。

カリフォルニア州では2020年に、アジア人に対するヘイト・クライムが2800件報告されている。東本願寺の放火・破損事件も、ヘイト・クライムの可能性を含めて、ロサンゼルス市警察と消防が捜査している。

2月25日の事件は、日本でもテレビ報道されたため、東本願寺別院には、全米と日本から多くの問い合わせが寄せられた。伊東憲昭(いとう・のりあき)輪番は「1976年にこの寺院が建てられて以来、今回のように寺院自体が攻撃ターゲットになったことはこれまでなかった。ショックを受けている」と語った。

防犯ビデオに記録された映像によると不審者は30代の白人だった。リトル東京ビジネス・アソシエーションは3月1日、この事件はヘイト・クライムであると抗議声明を発表した。リトル東京を選挙区に含むカリフォルニア州下院のミゲール・サンチアゴ議員も、この事件は日本人に対するヘイトクライムであるという抗議声明を2月26日に発表している。

(カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春)