2014/NHK 「誕生から130年変わるリトル・トーキョー」を放送、5月11日(日本時間)

NHK 2014511 日曜日午後610分から6時42分 放送

海外ネットワーク 誕生から130年変わるリトル・トーキョー

http://www.nhk.or.jp/worldnet/archives/year/detail20140511_479.html

ロサンゼルスのダウンタウンにあるリトル・トーキョー。周囲3キロあまりの範囲に日本食や衣料品など200を超える店が軒を連ね、さまざまな日本的なものが集まっている。

NHK Little Tokyo 1130年前、日本からの移民が集まり、ここに住んだのが始まりとされている。当時、日本から北米に移住する人が相次いだ。多くが職を求めて海を渡った人たちで、互いに寄り添い、助け合って、異国の地で暮らしてきた。


NHK Little Tokyo 2多いときには3万人の日系人が暮らしていたとされるリトル・トーキョー。日本の伝統文化にふるさとへの思いをはせてきた。しかし、豊かになるにつれて、より環境のいい郊外に移り住む人が増え、リトル・トーキョーの日系人は高齢者を中心におよそ1000人にまで減った。


NHK Little Tokyo 3わって今街で目立つのは、日系人以外の人たち。お目当ては日本の文化。日本に行かなくても、その伝統や文化を身近に体験できるのが魅力だという。お寺を散策する人や日本食を楽しむ人、地元の学校の、社会科見学のコースにもなっている。「日本の文化が大好き」と話す観光客や、「シャブシャブを食べに来た。ロサンゼルスで一番だよ」と話す人、「店も食べ物もみんな好き。安全で清潔で、本当にいいところ」と話す人もいた。


NHK Little Tokyo 4ちらはアニメの専門店です。詰めかけた大勢の客が聴き入っているのは、今月、全米で公開される映画、「ゴジラ」をテーマにしたトークショー。客のほとんどはアメリカ人。日系人や日本人とは好みが違うため、店も工夫を凝らす。例えばこの怪獣人形のシリーズ。買って箱を空けるまで、どの人形が入っているのかわからないのが楽しみの1つだが、わざわざ丸印をつけて入っている人形がわかるようにしている。店長は「こちらの客は、本当にほしいキャラクターをお金をだして買いたいので、『当て物』のような感じで楽しむという文化があまりないようです」と話す。


NHK Little Tokyo 5うした街の「変化」を新たなチャンスと考える人たちがいる。日系3世のエレン・エンドウさんは、リトル・トーキョーの商店などでつくる組合の代表。リトル・トーキョーが誕生して130年。この節目を記念してエレンさんたちの組合は、ほかの団体と協力して、初めて大規模なイベントを開いた。


NHK Little Tokyo 6テーマの中心は、ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」。スタンプを押しながらお店を回ってもらい、リトル・トーキョーの「食」の魅力をアピールする。スタンプを集めた人が挑戦できる福引き。景品は、「おコメ」です。エレンさんたちは日本的な良さに触れられる街として、さらに多くの人に訪れてほしいと考えている。エレンさんは「ここに来る多様な人たちは、みんな、日本の文化に心地よさを感じています。リトル・トーキョーはさらに発展できると思います」と話す。


NHK Little Tokyo 7ベントに参加したブライアン・キトウさんは、街の活性化のためには日本の伝統を守り続けていくことが一番大切だと考えている。ブライアンさんは、リトル・トーキョーで100年以上続く和菓子屋の3代目。この日は和菓子づくりを子どもたちに披露した。移民1世の祖父の代から守り続けてきた伝統の味だ。ブライアンさんは「多様な人がここに来るのは嬉しいですよ。でも、この街の土台になるのは日本や日系人なんです」と話す。


NHK Little Tokyo 8ちらはブライアンさんが18年前仲間とともにつくった「交番」。「治安の良さ」も日本が誇る文化で、街の活性化に必要だと考えた。交代でここに詰め、警察の協力も得ながら、自分たちの手で街の安全を守ってきた。治安の悪い地区もあるダウンタウンにあって、リトル・トーキョーは安心して楽しめる場所だと評価されている。ブライアンさんは「ボランティアで交番を手伝い、『こどもの日』には和菓子の作り方を子どもたちに教えています。それが私のやるべきことです」と話す。


NHK Little Tokyo 9北米最大の日系人の街、リトル・トーキョー。日系人の「心のふるさと」とも言えるこの街は、130年の時を経て、より多様な人たちを迎え入れながら、そのにぎわいを増している。