北米俳句集

アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「進駐の兵に初富士ありにけり」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2019年12月30日)
「進駐の兵に初富士ありにけり」青砥疎影(あおと・そえい/ロサンゼルス)
俳句は「詠み半分、読み半分」とよく言われる。作者の意図とは異なる句意の解…

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アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「初刷やかくも栄えし同胞史」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2019年12月16日)
「初刷やかくも栄えし同胞史」山中澄恵(ノースハリウッド)
この一句を目にして最初に思ったのは「いつごろ詠まれた句だろう」ということだった。年の初…

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アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「お年酒や帰化せぬ吾に故郷あり」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2019年12月9日)
「お年酒や帰化せぬ吾に故郷あり」橋田東洋子(はしだ・とうようし・土佐)
アメリカにやってきた日本人にとって、だれもが決断を迫られていることがある。…

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アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「純白の毛布に包み初ひまご」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2019年11月25日)
「純白の毛布に包み初ひまご」白水縫(ラミラダ)
「北米俳句集」が刊行されのが1974年だから、当然この句はそれ以前に詠まれたものだし、ひまごだか…

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アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「生業の一と日を終へて虫を聞く」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2019年10月27日)
「生業の一と日を終へて虫を聞く」  月田放矢(ロサンゼルス)
ロサンゼルスの文芸人の中にはかつて、庭園業を生業(なりわい)としていた人が少なくなか…

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アメリカ文芸
ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「あぶれ者渡り来にけり鉱山の秋」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2019年10月25日)
「あぶれ者渡り来にけり鉱山(やま)の秋」辻黄村
作者はユタ州の人だった。戦後間もないころのロサンゼルスの日刊新聞「羅府新報」に、鉱夫を求める求人…

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