アメリカ文芸

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石井志をんの旅行記 ドンデエスタマチュピチュ(2)

以前、詐欺に遭った事がある。
十年以上も前に契約をした時には年間三百ドル程だったタイムシェア、ヒルトンベケイションクラブの維持費が年ごとに嵩んで行った。気にする程の物ではないのですが、僅かの維持費がかか…

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石井志をんの短歌研究、家族の歌 松江久志「花宇宙」春の巻 (その十六)

石井志をんの短歌研究、家族の歌
松江久志(まつえひさし)「花宇宙」春の巻 (その十五)
 

 
「返り咲く李の白き花を見て風無き野辺を母と歩みぬ」
「しばらくを病母と佇ちいて花李見ておるこ…

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石井志をんの旅行記 ドンデエスタマチュピチュ(1)

 
石井志をん
死ぬ前に一度マチュピチュへ行くというのが夢であった。還暦はとうの昔に過ぎ、古希を過ぎ、今は喜寿である。平均寿命から見てもその死ぬ前が今かもしれないのである。マチュピチュへ今年こそ…

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石井志をんの短歌研究、家族の歌 松江久志(まつえひさし)「花宇宙」春の巻 (その十五)

松江久志(まつえひさし)「花宇宙」春の巻 (その十五)
ストック
「ストックは妻のにおいと思いたる裡の慕情をただに過ぎ行く」
「ストックが紫あわく咲くゆえに寄りゆき妻は声をかけおり」
 
松江久志の著…

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石井志をんのショートショート 「レッドネックブルース」                                           

石井志をん
「私は田舎も田舎者も大嫌いでね」神田は神保町にあるレストランの主人新井浩介が言った時、真理子は出された茶を飲んでいた。
なんと美味しいお茶だろう。和菓子は練り切りのアジサイで薄紫の花弁に透き通…

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板橋恵理のカリフォルニア人間観察:70年の在位が見せてくれたもの

随筆日、2022年9月、ロサンゼルスにて、板橋恵理
ウエッブ掲載日:2022年10月7日
 
9月の初めに、 イギリスの君主、 エリザベス女王が、 96歳で亡くなった。
例えイギリスに住んでいなくとも、 7…

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石井志をんのショートショート:ドングリとマロニエ

石井志をん
ハローウィンの頃にはドングリが落ちる、ドングリが屋根に当たる音が頻繁に続く、二度三度、三度四度と続いて聞こえる。今年はドングリが豊作らしい。庭に出れば数え切れない程の実が地面に(栗鼠が手をつ…

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板橋恵理のカリフォルニア人間観察:ある日のロサンジェルス観察—ホームレス問題

随筆日、2022年5月、ロサンゼルスにて、板橋恵理
ウエッブ掲載日:2022年9月8日
 
二、 三か月前用があり、 友人二人と数年ぶりにロサンジェルスダウンタウン方面まで出掛けた。 あらかじめ、 グーグ…

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ロサンゼルス:嶋幸佑のアメリカ俳句鑑賞「秋草のゆれて一世無縁塚」

嶋幸佑が選んだ今日のアメリカ俳句(2022年8月21日)
「秋草のゆれて一世無縁塚」十和田泉(ガーデナ)
作者は知り合いの墓参りのため、日本人墓地に来ました。墓参の後、その一画にある無縁塚に足を向けます。…

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