Urasenke

裏千家淡交会ロサンゼルス協会
2018年度総会・初点式・報告書

2018年1月14日(日)ダブルツリーホテルにおいて本年度の総会及び初点式(はつだてしき)が行われた。

午前10時45分、上杉幹事長の挨拶で総会が始まった。会議に先立ち、昨年、逝去された金井紀年会長はじめ、長年、当協会に尽力してくださった会員へ黙祷を捧げた。

総会は85名の会員が出席し、上杉幹事長が議事進行を務めた。開会の辞では、昨年の協会スローガン「伝えよう茶の心」を推進すべく、あさひ学園、西大和学園などを始め、各地で10回以上の茶道紹介ができたこと、今後もさらに茶道紹介の機会が増える見込みであるとの報告があり、支援して頂いた教授、幹事、会員の方々への謝辞を述べられた。

そして今年のスローガン「伸ばそう育む心」を掲げ、少しずつ広がっている茶の心をさらに育んでいきましょう、と呼びかけられた。

次に、山下教授部長とともに出席者全員で“ことば”を唱和した。中森副幹事長による昨年度の行事報告、また会員数が前年度から26名増えて290名になったことの報告、ロビンソン副幹事長による2017年度会計報告、2018年度予算報告、児玉副幹事長による今年度の活動予定の紹介、と続いた。

その後、上杉幹事長により、今期、変更になった役員、幹事の紹介があり、最後に報告事項の全項目に渡り出席者より承認を得て、閉会の辞となった。

Urasenke

15分の休憩の後、11時40分より初点式(はつだてしき)が行われた。

在ロサンゼルス日本国総領事館はじめ、南加日系商工会議所、日米文化会館、裏千家淡交会オレンジカウンティー協会からの出席者を含む102名が一同に会した。

堀副会長からの挨拶の後、日本国総領事館、松尾浩樹主席領事からお祝いの言葉をいただき裏千家淡交会へのますますの期待を述べられた。

続いて濱野社中による点初めが行なわれた。大橋宗孝氏が亭主、濱野宗富氏が半東、グテレスみゆき氏が外半東、そして山下宗裕教授部長が解説を務めた。

坐忘斎御家元筆による「老松千年色」のお軸、床前には飾炭、そして仁清写ぶりぶり香合が荘られ、青竹一重切の花入れには結び柳に梅、椿と南天が入れられ、初点式ならではの設えとなった。四君子の華やかな水指が新春らしい彩を添えた。

正客にオレンジカウンティー協会会長の半田俊夫氏、次客に日本国総領事館の松尾浩樹主席領事、三客に南加日系商工会議所の柴グレース上級副会頭、四客に日米文化会館の伊藤レスリー館長、五客にオレンジ協会の小泉宗由相談役、さらに当協会役員二名が加わり当地風月堂製の練りきり”栄松”と共に新年の一碗を楽しまれた。 また会場の出席者一同にもお菓子と薄茶が振舞われ、相伴した。

祝膳のための食前の祈りの中で、仏教を教えてこられた、当協会名誉会長グレン・ウェッブ博士は、日々生かされていることに感謝し、謙虚に、感謝の気持ちを忘れずに生きようと述べられた。

柴日商副会頭の乾杯の音頭で和やかに祝膳が始まり、会員同士の交流に話がはずんだ。祝膳の間の余興では、大角宗孝氏の解説で琴奏者の増田仁子氏、尺八奏者の鹿子畑翔士氏による”春の海“と”六段の調”が披露された。会場の出席者は日本情緒あふれる演奏に、しばし歓談を忘れ聞き入っていた。

その後、恒例の福引が豪華商品を添えて盛り上がった。最後に、大事をとって欠席された、今年98歳になられる松本宗静裏千家今日庵参事の代わりに、上杉幹事長が謝辞を述べられ、閉会となった。

Urasenke