
南カリフォルニア佐賀県人会の懇親会で、「佐賀県海外使節団」の学生10人を紹介する佐賀県人会長、飯盛裕介さん(左端)。3月11日、夜、ガーデナ市内のエンプレス・パビリオン・レストランで。(Cultural News Photo)
南カリフォルニア佐賀県人会が主催する、佐賀県出身の大学生と佐賀県内の高校に在籍する高校生に海外研修をさせる「佐賀県海外使節団」の今年の参加学生10人が、3月11日にロサンゼルスに到着し、同日の夜、ガーデナ市内のレストランで、佐賀県人会の歓迎を受けた。
「佐賀県海外視察団」は、幕末・明治維新のとき、佐賀藩が遣米・遣欧使節団を送り、明治期に活躍する逸材を生み出したことをヒントに、現代の日本で活躍する若者を育てることを目的としている。
2011年に、第1期生を佐賀県から迎え、今年で、第7期生になる。参加学生は、日本とカリフォルニアの往復航空券と食費を自己負担し、佐賀県人会が、宿泊費・研修視察の費用を引き受けている。「佐賀県海外視察団」事業は、佐賀県庁からの補助金や企業・個人からの寄付を得ている。サンフランシスコとロサンゼルスを中心とする研修は、約2週間。
サンタバーバラ在住のエンジニア小川将明さんが第1回からコーディネーターを務めていて、小川さんが管理するウエッブサイト「佐賀県海外使節団 – SAGA DELEGATION - 佐賀の若者を世界へ」https://sagadelegation.wordpress.comで、使節団の学生の募集、研修期間中は研修のようすを毎日公開している。
3月11日の懇親会では「教育格差のない日本を作りたい」(九州大学法学部1年生、北川ひとみさん)、「領土問題を解決するために国際司法裁判所で仕事をしたい」(弘学館高校1年、上村梨華さん)、「民間航空機のパイロットになりたい」(弘学館l高校1年、山下貴子さん)という、学生たちの自己紹介に、参加者約100人は感銘を受けていた。