京都 樂美術館 春期特別展 茶碗の結ぶ「縁」
2017年3月4日から6月25日まで
開催要項
1.展覧会名称:春期特別展 茶碗の結ぶ「縁」
2.展覧会の趣旨:
千家と樂家、今日まで続く「縁」は、千利休が樂家初代・長次郎にもたらしたことによる。全ては、その1つの出会いから始まった。
利休切腹の後、千家だけでなく本阿弥光悦との出会いも樂家にとって、大きなものとなる。
封建君主の御用窯でない樂家は、樂家随一の名工とも言われる3代道入をもってしても「当代は先代より不如意の様子也」(不如意=家計が苦しい)、と貧窮していた様子が『本阿弥行状記』に記されている。
本阿弥光悦は、徳川将軍家や前田家などの有力大名を引き合わせるなど、樂家にとって大きな助けとなった。また、宗教=法華、日蓮宗との繋がりの中で光悦と樂家は信仰を同じくして、「縁」を深めたようである。
様々な「縁」により現在の樂家がある。今後もまだまだ多くの「縁」により樂家は助けられることだろう。その「縁」に感謝すると同時に、これからの移りゆく時代の中、「縁」を大切に樂家は真摯に歩み続ける。
本展では、千家お家元のお手造茶碗から、15代吉左衞門の友人・萩焼15代坂倉新兵衛氏など、樂家における様々な「縁」ある作品を紹介。これらをさらなる「縁」として、多くの皆様との「縁」を繋げていく展覧会である。
3.会 期:平成29年3月4日(土)〜 6月25日(日)
休館日:月曜日(祝日は開館)
料 金:大人1000円 大学生800円
高校生400円 中学生以下無料
4. 主 催:公益財団法人 樂美術館、京都新聞
5.会 場:公益財団法人 樂美術館
〒602-0923 京都市上京区油小路通一条下る
TEL:075-414-0304 FAX:075-414-0307
6. 後援等:京都府、京都市、NHK京都放送局
7.関連事業:
手にふれる樂茶碗鑑賞会
小間席の雰囲気をお楽しみいただいた後、樂歴代の作品を手に取って鑑賞していただきます。
開催日:3月11日(土)、4月1日(土)、5月20日(土)、6月17日(土)
*開催日2ヶ月前より電話にて予約受付開始
特別鑑賞茶会
当館収蔵作品を使ってのお茶会です。席主は15代樂吉左衞門。
茶室では当日使用のお道具について、対話がはずみます。
開催日:3月19日(日)、5月14日(日)、6月11日(日)
*開催日1ヶ月前より電話にて予約受付開始
親子でお茶一服
中学生以下のお子様と保護者が対象です。席主は樂扶二子。
樂茶碗を使い、席主樂扶二子(15代吉左衞門夫人)が、樂焼についてやさしくお話しいたします。
開催日:3月5日(日)、5月5日(金・祝)
*開催日3ヶ月前より電話にて予約受付開始
8.主な出品作品(予定)
表千家6代覚々斎 不二之絵赤樂茶碗 流芳五十之内
初代長次郎 黒樂茶碗 銘 まきわら (個人蔵)
本阿弥光悦 飴釉茶碗 銘 立峯 追銘 五月雨
3代道入 赤樂葵御紋茶入
13代惺入 翁面
15代吉左衞門 萩茶碗
萩焼15代坂倉新兵衛 黒樂茶碗 (個人蔵)
他