2015/日本政府・秋の叙勲、アリゾナ学園のケリー・モアー氏に旭日中綬章、11月19日

在ロサンゼルス日本国総領事館は、11月3日(日本時間)、同館内の平成27年秋の叙勲受章者を発表しました。

アリゾナ州フェニックスの日本語補習校「アリゾナ学園」校長で在フェニックス国日本名誉総領事も務めるケリー・モア氏に旭日中綬章が11月19日にフェニックス市内でおくられます。

 

Mr. Kelly Moeur

Mr. Kelly Moeur

 

ケリー・モア 在フェニックス国日本名誉総領事 Honorary Consul General of Japan in Phoenix, Kelly Moeur 旭日中綬章

ケリー・モア氏は1951年9月25日、アリゾナ州テンピ市で出生。地元の高校を卒業後、オクシデンタル大学にて経済学を専攻しました。大学卒業間際に友人が日本にて英語講師として就職することを知り、同人も日本に対して興味を抱くようになりました。その後、同氏も同じ就職試験を受け、15ヶ月契約のもと、日本へ渡りました。日本の民間語学学校にて英語講師として働いた他、外務省研修所でも勤務しました。民間学校との契約任期終了後は、清泉女子大学にて約2年間勤務しました。

1979年に地元アリゾナ州テンピ市に帰国、アリゾナ州立大学にて1年間日本語の勉強に励みました。翌年には日本へ再び渡り、国際協力機構(JICA)の研修所にて英語講師を2年間務めました。82年にテンピ市に戻り、不動産開発に携わった後、88年にアリゾナ州立大学より日本語講師を委嘱され、現在もメサ・コミュニティカレッジ及びアリゾナ州立大学にて教鞭を執っています。

1989年、フェニックスにおける日本語補習校立ち上げの際には、同氏は日本語教育者として同校の立ち上げに深く関わり、「アリゾナ学園」開校に大きく貢献しました。同氏は初代校長に任命されて以来、現在まで校長を続けています。現在、アリゾナ学園は日本の文部科学省が定める補習校の基準を満たす教育の他、日本語の授業も提供しています。

モア氏の日米間の交流促進及び友好親善への貢献は、上述の日本語教育者としてだけではなく、アリゾナでの日本文化の普及という形でも行われてきました。アリゾナ祭りの実行委員会には設立当初から参加し、毎年の祭りの開催に多大に貢献してきました。さらにフェニックス日米協会、アリゾナ日本語教師協会では会長を務めた他、アリゾナ日系企業懇話会の活動にも積極的に参加してきました。