論創社から、単行本『万里子さんの旅―ある帰米二世女性の居場所探し』が刊行されました。
本書では、戦争、戦後の貧窮、夫の召集と病死―次々に襲う苦難を乗り越えた主人公・万里子さんが、娘二人を連れて戻ったアメリカでたくましく人生を切り拓いていきます。生地カリフォルニアから日本、満州、北朝鮮の収容所を経て再び日本、最終地アメリカへと続く、長い人生の旅路を綴った感動のノンフィクションストーリー。
この書は『TVファン』誌(現在は休刊中)に、二〇〇五年二月号から二〇一〇年八月号(途中休みながら)に掲載された作品を加筆・訂正を加え一冊にまとめたものです。
著者の入江氏は「この本は、アメリカ生まれのある『ヤマトなでしこ』からのメッセージです。それも、今の日本で暮らす人々への力強い応援歌になっていると思います」と話しています。
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書名 『万里子さんの旅―ある帰米二世女性の居場所探し』
著者 入江 健二
発行所 論創社
定価 2,400円
ISBN 978-4-8460-1106-2
入江健二(いりえ・けんじ)プロフィール
1940年、東京生まれ、60年、東京大学入学。医学部時代はボート部在籍。66年、卒業と同時にインターン・医局問題を扱った、当時の青医連運動に参加。国立がんセンター、都立大久保病院を経て、71年渡米。UCLAで癌を研究。73年、日系一世対象の「健康相談室」開設。ロサンゼルス市内の病院で再修練の後、81年、リトル東京で診療所を開業、現在に至る。
著書に『リトル東京入江診療所』(草思社刊)『リトル東京で、ゆっくり診療十七年』(草思社刊)がある。