命の電話友の会メンバー

今年で第九回目となる年末恒例の「いのち」クリスマスコンサートが12月20日(土)小東京センテナリ・ユナイテッド・メソジスト教会で多数の聴衆を迎え開催された。

このコンサートは日系ヘルプライン「命の電話・友の会」(半田俊夫会長)と日系ゴスペルクワイやのNCM2(牧良夫リーダー)のボランティア共催により毎年無料で行われており、ステージは牧リーダーが総合的にプロデュースしている。

先ずセンテナリー教会の久山リチャード康彦牧師による開会の挨拶に始まり、ゲストのゴスペル・ベンチャー教会の前原利夫牧師のメッセージの後、ステージはボランティア出演のヒロ・モロイズミ&ノリ・タニ氏によるジャズ演奏で開始。

更にパサデナの真鼓音(まこと)太鼓の力強い演奏の後、NCM2が登場、クリスマスソングの数々が披露されクリスマスムードが高まった。

またゲストに在ロサンゼルス日本国総領事の堀之内秀久氏、サビーン夫妻を迎え、参加聴衆との和やかな雰囲気の中に2時間半の音楽とゲームを楽しむ集いとなった。

堀之内総領事はスピーチで「久しぶりに家庭的な雰囲気で良い音楽とアメリカのクリスマス気分を夫婦で楽しんだ。総領事館は命の電話の活動に注目し感謝している」とエールを送った。

友の会の半田会長は30年前に起こった日本人母子のサンタモニカ入水事件を契機に「命の電話」日系ヘルプラインが設立された経緯を延べ、言語や文化の違いの中で悩みを持つ移住者の電話相談事業として小東京サービスサンター内に設けられたこと、その後バブルの崩壊や日系企業の撤退などにより日系ヘルプラインが縮小され資金減のため存続の危機に見舞われたが、草の根の有志によって「命の電話」の支援ボランティアグループが新たに結成され募金活動へと発展、NCM2グループの協力により、命の電話支援コンサートが実現し現在に至っている歴史を説明した。

2015年は10年目となるこのコンサートには更に期待が寄せられている。「命の電話」への問い合わせは1-800-645-5341 (月ー金;10時-10時) の日系ヘルプラインまで。