Opera The Camp Birthday Celebration of Shimono Family

オペラ「ザ・キャンプ」収容者家族・シモノ家の次女レベッカの誕生祝いのシーン(Cultural News Photo)

Byしげひがし(東 繁春)higashi@culturalnews.com

この広いロサンゼルスだが、今回のロサンゼルス大火災の被災者とは、どこで出会うか分からないと、わたしは、最近の記事でくりかえり書いてきた。2月22、23日、3月1、2日、リトル東京・アラタニ劇場で上演されるオペラ「ザ・キャンプ」に出演するはず歌手がアルタデナ火災で家を失った。

「ザ・キャンプ」は、第二次世界大戦の日系人強制収容所のことで、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で作曲と音楽理論を教えて、現在は引退している元教授のダニエル・ケスナーさんの構想と作曲で実現した。このオペラは英語の歌詞で歌う。

英語脚本はニューヨーク在住の3世ジャーナリスト・作家のライオニル・ハマナカさんが担当した。ハマナカさんの両親は収容者の体験者だ。ケスナーさんは2020年から「ザ・キャンプ」の作曲を始め、オンラインで脚本家さがしを行い、ハマナカさんと巡り合った。

「ザ・キャンプ」は、ロサンゼルスの日米文化会館が主催者となっていて、日米文化会館のアラタニ劇場で上演される。

収容所の生活を描いているので、音楽は終始、厳かなトーンで進行する。ネタばれになるので、詳細は書かないが、収容所生活の細部が再現された舞台になっている。

収容者家族のお母さん役をするばずだったシュー・トランさんは、火災で自宅を失い、出演できなくなり、急遽、代役に抜擢されたのが日系人のアレクサンドラ・バスさん。わずか2週間で楽譜を覚えた。

ケスナーさんの作曲したオペラは、22人のオーケストラで演奏され、琴や尺八も使われている。

The Camp: An Opera in Two Acts
Saturday, February 22, 2025 - 7:30 pm
Sunday, February 23, 2025 - 2:30 pm
Saturday, March 1, 2025 - 7:30 pm
Sunday, March 2, 2025 - 2:30 pm

JACCC Aratani Theatre, Los Angeles
244 South San Pedro Street, Los Angeles

Tickets ($20-85) at https://jaccc.org/events/the-camp-an-opera-in-two-acts/