全米日系人博物館が渡邉デモクラシー・フェローシップ2025 年度の応募受付を開始。締め切りは1月30日まで。

JANM Watanabe Democracy Fellow 2025 Application P1

JANM Watanabe Fellowship 2025 Application P2

2025 年度「渡邉利三デモクラシー・フェローシップ」は 2025 年度フェローシップの応募受付を開始しました。

渡邉デモクラシー・フェローシップは全米日系人博物館(JANM)のダニエル・K・イノウエ・民主主義保存全米センター(デモクラシーセンター)が実施するプログラムです。

選抜されたフェロー10 人は2週間の訪米プログラムをはじめ、一年を通して実施するプログラムに参加し、グローバルな民主主義を実現していくためのリーダーシップを学びます。

応募締切は、2025 年 1 月 30 日(木)です。

このフェローシップは、日本の若手・中堅世代を対象にしたもので、応募資格は、民間企業、政府機関、アート、メディア、NPO/NGO、教育機関などの分野(企業や団体勤務、自営業などの別を問いません)で働く、45 歳以下の日本国籍保持者または日本の特別永住者で、5年以上の職務経験を有している人です。

さらに詳しい応募要件などは渡邉デモクラシー・フェローシップのホームページ(https://www.janm.org/ja/democracy/watanabe-democracy-fellowship)をご覧ください。

選出フェローは 2025 年 4 月に発表します。

2025 年度の応募に関して、12 月 7 日(土)10:00am-10:30am(日本時間)/12 月 6 日(金)5:00pm-5:30pm(アメリカ西海岸時間)にオンライン説明会を実施します。

参加は無料で、予約が必要です。詳細は https://www.janm.org/ja/democracy/events/2024-12-07/2025-watanabe-democracy-fellowship-virtual-information-session をご覧ください。

本フェローシップは第1回を 2024 年度に実施。8名のフェローが7月下旬に2週間にわたって訪米プログラムに参加し、ロサンゼルスやワシントン D.C.を訪れました。

多様性やマイノリティーの代表性、社会的課題などアメリカの民主主義に関わる課題を学ぶとともに、政策を決定する政府、NPO、個人と会い、対話を持ちました。

また、JANM やマンザナー収容所跡で日系アメリカ人の歴史を学んだり、山田駐米全権大使、連邦議員、ホワイトハウス、国務省、草の根団体を訪問しました。

また 10 月には訪米後プログラムとして、東京で「DEI ラウンドテーブル」を開催。これはアメリカで学んだ DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)について、日本の現状と取り組みを紹介するもので、経団連や東京レインボープライド、ヒューマンライツ・ナウといった団体の、第一線で DEI を推し進めるパネリストの方々にご登壇いただきました。

またフェローらはプログラムの報告のため、外務省を訪問し、有馬北米局長にフェローシップを通した学びを報告しました。

本フェローシップは、2024 年4月に当時の岸田総理大臣の訪米時に、ホワイトハウスから発表されたファクトシートの中で、「バイデン大統領と岸田総理大臣は、グローバルな民主主義を推進し、日米関係を強化するために、全米日系人博物館が新たに創設した渡邉利三デモクラシー・フェローシップを称賛する」と言及されました。渡邉デモクラシー・フェローシップは、歴史や社会へのより深い理解とパートナーシップ構築の機会を通して、日米関係に貢献すると同時に、グローバルな規模での民主主義を確固たるものとしていきます。

全米日系人博物館(JANM)について

1985 年の設立より、JANM は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を促進してきました。ロサンゼルスのダウンタウンの歴史あるリトルトーキョー地区に位置する JANM は、第二次世界大戦中の強制収容による厳しい教訓が忘れられることのないよう、公民権のとりでとしてあり続けています。

スミソニアン協会公式加盟期間であり、アメリカの文化財である JANM は、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設であり、歴史だけではなくアートの中心でもあります。日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992 年の一般公開以来、JANM は 100 展以上の展覧会を開催し、そのうち 40 展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館などの全米各地をはじめ、日本や南米の主要な博物館を巡回しました。

JANM は火曜日、水曜日、金曜日から日曜日は午前 11 時から午後 5 時まで、木曜日は午後 12 時から午後 8 時まで開館しています。第3木曜日は終日入館料無料で、その他の木曜日は午後 5 時~8 時まで無料です。

詳しくは、janm.org をご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseum でフォローしてください。

ダニエル・K・イノウエ・民主主義保存全米センター(デモクラシーセンター)について

デモクラシーセンターは、訪問者が過去と現在のアジア系アメリカ人の経験を検証し、人種、アイデンティティー、社会正義、民主主義の形成について話し合うことを可能にする場所です。あらゆる年齢層の人々が集い、民主主義について学ぶことで、意識変革、文化の祝祭、市民参加を促進し、重要な課題について一般市民や公務員に教育の機会および情報を提供します。

それによって、コミュニティー内およびコミュニティー間で積極的な変化を引き起こすための力を生み出し、アメリカの民主主義を形成する価値観を探求します。デモクラシーセンターは、コミュニティーが自己の権利を主張し、アメリカ人であることの意味を進化させながら探求し、全ての人をひとつにする行動につながるような解決策を模索していきます。