映画製作・配給を行う合同会社八木フィルム(所在地:東京都渋谷区)は、ドキュメンタリー映画「鯨のレストラン〜SDGsとクジラ〜」(英語名:Whale Restaurant 〜Inconvenient Food〜)を国連総会が始まったアメリカ・ニューヨークの歴史ある劇場 Village East Cinema で、9月27日(金)から10月3日(木)まで1週間上映する。
https://angelikafilmcenter.com/villageeast/movies/details/whale-restaurant)

これに先立ち、9月21日(土)には世界中に知られるザ・アポロで単日上映された。
https://www.apollotheater.org/event/whale-restaurant-inconvenient-food

本作は9月1日―15日に開催された第19回ロサンゼルス日本映画祭にて「ベストSDGs賞」を受賞、映画作品としても高く評価された。
https://jffla.org

八木景子監督は、「Behind THE COVE」(2015)を製作発表し、イルカ漁を批判した「ザ・コーヴ」(2010年アカデミー賞)に対する反論映画として注目を集めた。当時、世界中のメディアが「初めて日本からの反論だ」と報じた。

第二作となる本作は、クジラ料理の料理人を主人公にしつつ、捕鯨問題に長年かかわった世界各国の科学者たちのコメントも入れ、クジラ料理の魅力とクジラと環境問題の科学的側面を紹介する。

ロサンゼルス日本映画祭で作品を観たアメリカ人観客からは「映画に出ているクジラ屋さんに、今、すぐ行きたい」「クジラが(増えているとは知らず)絶滅に瀕していると思い込んでいた」などの感想があった。

八木景子監督は、「今、ニューヨークでは国連総会が開かれている。主要人物が集まった会議も大切だが、いくら会議を開いてもこれまで地球破壊を止められなかった現実がある。拙作を観てもらえたら、俯瞰して地球の問題を考えるキッカケになると思う」と話している。

監督は日本以外で本作を配給してくれる会社を海外の主要な映画マーケットに出て探していたが、映画を観る前から、クジラを食べることには賛成できないと断られ続けていた。最終手段として、劇場に直接交渉したなかでニューヨーク上映が実現した。