作家・下嶋哲朗さんからのメール

この度、比嘉太郎の伝記、『比嘉トーマス太郎——沖縄の宝になった男』(水曜社)が、7年かかってようやく出版の運びとなりました。アメリカで暮らす日系の人たちにも、比嘉太郎の存在とその偉業を広く知っていただきたく、以下の文面を作りました。

どなたか、英語版を出そう、という方が現れることも期待しております。どうぞ拡散にご協力の穂をお願いします。

『比嘉トーマス太郎——沖縄の宝になった男』(水曜社刊)』は、6月3日前後からAmazonで、書店では6月4日前後から販売開始の予定です。

沖縄は、搬送に数日余分にかかりますので、6月7、8日 前後になるかと思われます。

沖縄系ハワイ2世、比嘉トーマス太郎(通称・比嘉太郎)の名は知られますが、いったい何をした人でしょう、これはあまりに知られません。

・沖縄戦争の最中、ハワイに「沖縄救援運動」(運動5年)を立ち上げました。ハワイからの550頭の「海から豚がやってきた」はその運動の成果の一つです。豚の国、沖縄復興の礎を築きました。

・現在北米に34万人余の日本人が働きますが、その門戸を開いたのが比嘉太郎です。敗戦後、米移民差別法で日本人移民は僅か195人に制限されました。これを7年かけて撤廃改正させた結果がこの膨大な数字です。比嘉太郎、彼は沖縄ばかりでなく、敗戦ヤマト復興の恩人でした。

・米政府は11万日系人の強制収用の過ちを認め、謝罪しましたが、比嘉太郎、彼はこの運動の牽引者でした。

・ドキュメンタリー映画「ハワイに生きる」を4年かけて自費製作、貴重な移民史を映像に残しました。

等々、数知れずの偉業を成し遂げました。しかし比嘉太郎は「自分を語らず」の人でした。故に、彼の業績は忘れられたのです。

比嘉太郎の親友、大田昌秀氏(元沖縄県知事)はみごと、ひとことで比嘉太郎像を表しました。

「沖縄人とは何か。比嘉太郎のような人だ」

どうか比嘉トーマス太郎を世に広く知ってもらうために、本の宣伝拡散販売に、お力をお借りしたくお願い申し上げます。

そして、英語版を製作したいのですが、その基金を集める方法をご教授いただけたら幸甚です。

下嶋さんへのメール送り先: editor@culturalnews.com