オンライン「ロサンゼルス源氏物語講座」(第43回)2月21日、午後6時から8時まで(ロサンゼルス時間)

「宇治十帖物語」の中の「浮舟」の巻を読む、第9回目です。内容は、「浮舟、入水自殺へと次第に追い込まれていく」②

ロサンゼルスのカルチュラル・ニュースは、世羅博昭先生(国語教育者、広島市在住)によるオンライン講座「世羅先生と日本の古典文学を読む会・ロサンゼルス源氏物語講座」を2020年7月から毎月第3水曜日に開催しています。現在は「源氏物語」の中から「宇治十帖」を取り上げています。

日本の古典文学の勉強は①現代語訳を使っての理解、②作品の一部を取り上げて、その部分を詳しく解説をする - の二つの方法が一般的でした。

世羅先生の教授法は、作品全体のストーリーの理解から入り、その作品の全文、あるいは、ひとつのまとまったストーリーを原文で読んでいくという方法です。世羅先生は高校生に古典文学を読み解く力をつけるための授業を広島県で20年間行い、その後、長崎大学、鳴門教育大学、四国大学で教えられました。現在は、鳴門教育大学名誉教授です。

世羅先生が40年間にわたって蓄積された綿密な教材を使って、1000年以上前の古典文学を読んでいきます。

「ロサンゼルス源氏物語講座」は1回の参加費が30ドルですが、無料体験をすることができます。このオンライン講座に参加希望の方は、カルチュラル・ニュース編集長、東繁春 higashi@culturalnews.com へ連絡ください。

オンライン「第43回ロサンゼルス源氏物語講座」
2月21日、午後6時から8時まで(ロサンゼルス時間)

「宇治十帖物語」の中の「浮舟」の巻を読む、第9回目です。
内容は、「浮舟、入水自殺へと次第に追い込まれていく」②

43 回ロサンゼルス「源氏物語講座」の概要
前回から、浮舟がどのような経過をたどって、宇治川へ入水自殺をはかるに至るかを読んでいきます。その第2弾として、今回は、侍従の発言の後、右近の反応を聞いて、浮舟は入水自殺を決意し、匂宮からきた文殻を処分する場面を読むとともに、「源氏物語」第1部・第2部の三角関係・不義密通の内容を振り返って整理し、第3部の「浮舟をめぐる薫と匂宮の三角関係の物語」がいかに描き方が深まっているかに触れておきたい。

作者・紫式部の「源氏物語」の描き方が書き進む過程で、どんどん深化していく点にも目を向けて読むのもおもしろいかと思います。