1869年、カリフォルニア州ゴールドヒルに作られた米国本土への日本からの初の移民団、若松コロニーとカリフォルニアのワイン王、長澤鼎の功績と歴史を残すための緑茶「レガシーズ・ブレンド」の販売が始まる

緑茶Legacies Blendのパッケージ (2023年10月、写真は馬上ナオさん提供)

Green Tea – Legacies Blend by Wakamatsu Fountaingrove Tea Farm

ロサンゼルスの馬上ナオさんが、レガシーズ・ブレンド緑茶の試飲会と日系人の歴史を伝えるイベントをカリフォルニア州内各地で開催しています。 レガシーズ ブレンド 煎茶 試飲会開催希望の方 は下記のメールに連絡してください。zakmagami@mac.com Nao Magami (馬上ナオ)

レガシーズ・ブレンド輸入元:T-West, Inc. https://www.twestinc.com/ E-Mail: info@twestinc.com Import & Wholesale Distributor specialized Japanese Food 19016 S. Vermont Ave. Gardena, CA 90248

販売先:Mitsuwa Market: Costa Mesa, Irvine, Del Amo, San Diego,San Jose Seiwa Market- Torrance, CA Uwajimaya – Bellevue, WA Minna No Japanese Grocery, San Antonio, TX

Online shop:Herb Folk https://herbfolkshop.com Legacies

 

この度このレガシーズ・ブレンドティー(緑茶)発売に際し、その歴史的背景と目的についてご説明いたします。(馬上ナオ)

二つのパイオニアの歴史: ● 日本からの最初の移民: 1869年米国本土への最初の移民団が会津若松よりやってく る。彼らは会津藩と縁の深かったジョン・シュネルに率いられて 北カリフォルニアのゴールドヒルの地にやってきた。

お茶の苗木と種、蚕(かいこ)、桑の苗木を日本より持参し 『Wakamatsu Tea & Silk Colony』を開く。最初の年はお茶の木も順調に育ち、1870年サンフランシスコで開催されたス テートフェアにて1000本の苗木を販売することができた。

しかし2年目になると不運なことにカリフォルニアゴールドラッ シュと重なり十分な水が得られなくなった。 そのためジョン・シュネルは日本に資金調達に行くとコロニーを 出たが、彼はそのまま戻ってこなかった。

そして水不足、日照り など重なりお茶の木も桑の木も枯れてしまう。その後シュネル が戻らないままコロニーは自然解散。シュネル家の子守りとし て同行してきた当時17歳の伊藤おけいは2年後19歳で亡くな る。彼女は米国本土に埋葬された最初の日本人女性となる。

現在American River Conservancy (ARC)がおけいさんの お墓と元ワカマツファームを管理している。

  • 幕末の鹿児島・薩摩藩士 長澤鼎(ナガサワ・カナエ):長澤鼎は1865年13歳で藩命によりイギリスへ留学。1867 年に渡米、後に1875年にカリフォルニア/サンタローザに渡り ファウンテングローブワイナリーを開いた。そこで葡萄の品質向上とワイン醸造技術を高め、高級ワインに育て上げた。

カリフォルニア州10大ワイナリーの一つとなり、長澤は『カリフォルニアのワイン王』と呼ばれるまでになった。ワインの品質が高く800以上のワイナリーが参加する品評会で2位に選ばれ、イギリスや日本にも輸出された。しかしながらその後、害虫、火災に見舞われたうえ、1920年 の禁酒法、排日運動の高まり、外国人土地法(日本人による土地所有や購入の禁止)、排日移民法、により次々と大きな痛手を蒙った。

1934年死去。享年82歳であった。莫大な土地財産は外国人土地法のため相続できず他人の手に渡った。

現在その土地の一部はパラダイス・リッジ・ワイナリーの所有となり、そこで長澤の功績が顕彰されている。

  • お茶園 『ワカマツ・ファウンテングローブ・ティーファーム』 の使命:上述したように、ワカマツコロニーが開かれて1年後、順調にお 茶の木も育ち ジョン・シュネルはサンフランシスコのステート フェアーで1000本のお茶の木を販売した。

偶然にもこのお茶の木の末裔とされる存在を知ったのが、ロスアンゼルス在住の日本人・馬上直(マガミ・ナオ)。

ARCのウエンディー・ググリーリさんとGold Feather Tea Farmの マイク・フリッツさんからその存在を聞かされた馬上は日系パイオニアの歴史保存の為、2018年その末裔のお茶の苗木100本をNapaに植えることにした。

その2年後オーナーの土地売却により苗木の移植を余儀なくされた馬上は、数ある候補地から最初に目をつけたのが長澤鼎がかつて所有していたサンタローザのファウンテングローブワイナリー、現在のパラダイスリッジ・ワイナリーだった。

2020年11月 このワイナリーオーナーであるビック一族のご厚意と地元の多くの方々の協力支援により苗木は無事に移植された。そしてこの小さな茶畑は『ワカマツ・ファウンテングローブ・ティーファーム』と命名された。

オープニングセレモニーでは日本人パイオニアの功績を称えお茶の木がその象徴として二つのレガシーを伝えていくことを願い、円満寺(セパストポール市)ご住職による祈祷が行われた。

Sonoma County JACLのメンバーとJCCNA (北加日系商工会議所)のメンバーとでWakamatsu Fountaingrove Tea Farmの前での記念撮影 (2023年10月、写真は馬上ナオさん提供)

また2022年には長澤鼎生誕170周年イベントがこのお茶園で開催され、長澤鼎の親戚、地元の関係者など多くの人々で祝われた。現在このお茶園 『 ワカマツ・ファウンテングローブ・ティーファーム』はJACL ソノマカウンティー支部(日系アメリカ人市民同盟、ソノマ郡支部)によって管理されている。

このお茶畑はパイオニアの歴史を継承するためのアイコンであり、木の本数が少ないため商品にすることを目的としていない。 そこで馬上は長澤鼎の出身地である鹿児島県にある鹿児島堀口製茶/和香園に依頼し 有機緑茶である“レガシーズ・ブレンド” を制作してもらうことになる。

堀口製茶では 長年の経験と五感を十分に養った 茶匠入来(いりき)、入口 チームにより素晴らしい緑茶に仕上られた。

レガシーズ・ブレンド 緑茶は 春の一番茶のみを使用、有機高級煎茶と有機あらびき茶でブレンドされ 味、茶色、風味、香のバランスのとれた製品になった。このお茶”レガシーズ・ブレンド”のパッケージにはこの日系パイオニアの歴史が描かれており、現在カリフォルニアを中心に販売されている。